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206女性達の怒り

「翔く~ん」


「どうした…」


「私達、レベルが上がってファミリ内の出来事がこの手に嵌めているリングからある程度分かるようになったのよ」


「そうなのか、それは凄いな」


「それで私達の部屋に海賊達いれたでしょう」


「それは仕方なく…」


「翔くん」


「なんだ、空まで」


「あの部屋は私達だけの愛の巣なのですよ」


「愛の巣?」


「それなのに、むさ苦しい海賊達を入れてめちゃくちゃだわ」


「そうよ、翔様、勝手に部屋に他人を入れないで欲しいです」


「ミディア、分かったよ。皆、済まない」


「謝る前に、早く海賊達を部屋から追い出して」


僕は慌ててディメンションルームを開き中に入ると、中の様子が違っていた。

いつもだったらディメンションルームを開いてドアを開けると、直ぐ部屋に入る事が出来ていたが、今回は長い廊下に出た。

幅2メートルくらいか、ドア開けて左右覗くが何処まで続くか分からないほど、遠くまで続いていた。

近くにある扉は三つ、今入ってきた扉とそれと反対側にある二つの扉、まずは入ってきた扉の真向かいにある扉を開けてみると、そこは僕達の部屋、海賊達がのんびりと寛いでいた。


「お前達、人が苦労して逃げてきたのに…、早く出ろ!」


海賊達が出ていくまでに、隣のドアを見てみるか、隣のドアをゆっくりと開いていくと、潮の匂いと波の音が聞こえてきた。

ドアを開いて中を覗くと、見たことある景色、そうだ、さっき領主の船が爆発した現場だった。


『これは、いったい…、レベルが上がっていろんな機能が追加されているのか、行ったことある場所なら、これで移動できのか』


僕はつい嬉しくてニヤケ顔になってしまう。

海賊達か全員出たことを確認すると、僕も海賊洞窟に出てみると、異様な光景を見てしまった。


先ほど出て行った海賊達が、僕の女性達の前で皆、土下座していた。


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