141 ダンジョン一階層
僕のダンジョンでレベル上げの最中だった。
僕がパーティーに入ると魔物が攻撃してこないので、僕はパーティーには入らず補助役に徹する
パーティーは、隼人、海斗、潤、そしてルークと回復役にルナを連れてきている。
「そう言えば、海斗って最近見かけなかったな」
「そう言うなよ、翔、もともと存在感が無いからと言って可哀想だろう」
「おい、それひどくね。
翔もだけど隼人も、俺は自分の技を磨く為に、隠密を覚えて一人鍛えていたのに」
「だって、いつも居ないじゃないか」
「いやいや、いつも居るよ。
食事の時だって、いつも隼人の隣に座っているし」
「うそ!」
「うそじゃねーよ、隼人」
存在感のない海斗の話になって、大いに盛り上がり何しに来たのかさえ忘れていた。
「そう言えばルークの毛の色は茶色何だ」
「俺が弱いと言いたいのか」
「そう言う訳では無いけど、エマさんがお姉さんなら毛色は同じじゃ無いのか」
「それは、俺が子供だからだよ。
大人になれば毛が生え変わり、お姉ちゃんと同じじゃ色になるんだよ」
「なるほど、ふーん」
「何だよ」
「何でもないよ、さあ、まずは一階層のスライムから倒していこう」
一階層には、僕たちの他に何組かのパーティーがいたが、スライムが減る様子はなく次から次にダンジョンから生まれてくる。
そんな中をスライムを倒していくが、ルーク一人、余裕で倒していく。
流石、獣人、スライムが何匹まとめて襲いかかってきても、全く問題無いようだった。
それならと、とっとと先に進み出す。





