表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/1026

120 辺境地

城門の近くまで来ると、その回りで花を植えている子供達がいる。

どうやら僕が連れてきた孤児院の子供達みたいだ。


「あ、お帰り翔兄ちゃん」


「お帰り、翔兄しょうにい


「お前達、何やってんだ」


「お手伝い、街を花一杯にするの」


「でも、城門から出たら魔物とか来たとき危なくないか」


「翔兄ちゃん、大丈夫だよ。

定期的に討伐、巡回しているし、城壁の上から監視しているから何かあったら合図があるし、すぐに討伐隊が出てくるから大丈夫」


まあ、この辺りに魔物が来ることは滅多にないから大丈夫だろう。

僕達は、城門をくぐり中へと入る。

一瞬、違う街に来たのかと思わせるくらい前と景色が違っていた。

前は、入っても森の中というイメージだったけど、今は綺麗に舗装されて色とりどりの花が沢山咲いている。

家屋もかなり増えて、人通りも多くなっているような気がする。


「お帰り翔くん」


「あ、セレナさん、ただいま」


セレナ達が、わざわざ出迎えに来てくれていた。


「遅かったでござるな」


「はい、王都まで沙羅とラウサージュを送ってきたので」


「いろいろ大変でござるな、英雄様は」


「英雄って、誰のことですか」


「もう、それは翔くんでしょう。

大活躍だったんでしょう」


「ミレナさん、そんな事ないですよ」


「話は沢山聞いてるよ」


英雄に憧れていたけど、英雄と言われると照れてしまう。

まだまだ実力が足りないので、英雄はほど遠いかも知れない。

その時、セレナさんの後ろから二人の夫婦が現れた。


「え、え、お、お父様、お母様」


そう声をかけたのは、ミディアだった

目に涙を浮かべて、夫婦の所へ突然走りだし抱きついていた。

そこにいたのは、イザカロ国の国王とその妻だった。


「どうして、ここに?」


「あら、聞いてないの?」


「何を?」


「国王がここに来ること、貴族ではないので食客としてここにすむことになったの」


「辺境地へ流刑じゃなかったの」


「ここも辺境地だし、ナーガ国のはずれでは間違いない」


「詳しくは、本人に聞いた方がはやいかな」


「呼んだか」


さらに後ろからでてきたのは、ラウージュだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ