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始まりの街

家族が無事だったと信じたい。

だが、今となっては確認する手立ては無かった。


「それで異世界から来た住人と元々住んでいた人間と仲良く暮らすようになったのか…」


今の暮らしをみるとお互い共存しているように思えた。

例外ではあるが、中には共存していない所もあるようだが。

そう言って、ミランダの方を見ると何か言いたそうにうつむいていた。


「ミランダ?」


「あのね、言い伝えでは共存したのではなく、争いが起きたの」


「えっ!」


「いきなり異世界の住人達が来たのと同時に、数多くの魔物がこの地に生まれ始めたの。

だから魔物を引き連れて異世界の住人がやって来たと思われて争いが起こったの。

元々住んでいた人間は異世界の住人の言葉に耳を傾けず、異世界の住人と魔物を排除しようとしたけど、圧倒的な魔物の数と強力な魔物の出現で人間達は数を減らしていった」


「それじゃ、僕達の家族は…」


「そこまでは分からないわ。

逃げ延びた人間達は各地で住むようになったと言う事と、空の上に逃げた人間もいたそうよ」


「空の上?」


「ほら、夜には明るいけど、今はうっすらしか見えないけど」


空を見上げると、うっすらだが小さく見える月。

人間達は月に逃げたと言う事か?


「あそこに行く方法はあるの?」


「ないと思うわ。

飛んで行ける距離でもないし、魔法でも遠過ぎて行けないわ」


本当に月に人が住んでいるなら、月にいる人に過去の事を聞いてみれば何か分かるかも知れないと思ったが、行くのは難しそうだ。

もしかして、僕達の家族が月に逃げ延びたという記録があるかも知れないと考えていた。


僕達は異世界に飛ばされたと思っていたが、異世界と交わった未来へ飛ばされていた。

その事に僕が深く関わっている事に、後悔さえしていた。

卒業記念に魔方陣なんて書かなければ。

引きこもりの僕が、何故、グランドに行ったのか。

行かなければ良かった。

そうすれば、今頃、平和な暮らしを過ごしていたはず。


仲間達に何て言おう。

この真実を知った仲間達は、どう思いどう感じるのだろう。



そして、家族がいない僕達は、この異世界で知り合った仲間達と共に暮らしていくだろう。


長い間、読んで頂きありがとうございます。

取り敢えず、ここで1度、筆を置かせてもらいます。

まだ、魔族の国、機械帝国、あと東北地方も行ってないので、他の作品を書いた後、またはアクセス数が多ければ続編を書きたいと思います。


今までありがとうございます

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