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始まりの地
天竜族の里が雨雲と共に去って行くと、日の光が差し込み段々と明るくなってくる。
そのお陰で周りの状況も見え始め、ようやく周囲の探検が出来る。
だが、地面は大雨の所為で相変わらず、ぬかるんで歩きにくい状態。
防護魔法はまだ継続させなければならないようだ。
それにしてもここは一体何処だろうか?
ミランダなら世界中を天竜の里から覗いていたはずだら知らないだろうか、聞いてみると、
「多分だけど、翔殿が天竜族の里の雲に入った所から、かなり東に流されていると思うわ」
「東か…」
魔族の国に行くつもりだったが、かなり東に流されたようだ。
戻るにしても空中戦艦が治らないとサフラン王子は動かないだろうから、修理が終わるまでは魔族の国には行けない。
それなら東に来たなら探して見たいものがあった。
仲間が言っていた東にある物とは何なのかを探してみたかった。
修理には、まだまだ時間がかかりそうだから、僕とミランダは、周りの探索を行った。





