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始まりの地
土砂降りの雨の中、どんどん降下しているようだ。
何も見えない視界不良の中、降下して大丈夫だろうか?
そのまま、山や地面に激突なんて洒落にならないぞ。
「サフラン王子」
「何だ?翔」
「何も見えないのに降下して大丈夫なのですか?」
「心配するな、この空中戦艦には最新型のレーダーが付いているから、周りが見えなくてもレーダーで周りの物を見る事ができるから問題はないさ。
問題があるのはこの機体だけどな」
「えっ、何か問題でも?」
「応急処置は終わったのだが、ちゃんと飛行をする為には1度安全な所に着陸してきちんと修理しなければならない。
今、その場所を探そうとしている所なんだ」
なるほど、安全な所か…。
僕のマップ機能で見るとモンスターや敵は居ないようだが、地形がどうなっているかは分からなかった。
着陸に関してはサフラン王子達に委ねるしかなかった。





