1011/1026
天竜族の里
「それで翔、その隣の人は誰なんだ?」
「あっ、この人は天竜族のミランダさん。
世界を見て回りたいと言うから、これから一緒に旅する事になった」
隼人はミランダさんをジロジロと見つめながら、
「へぇ〜、やっぱり翔だな」
「何がだよ」
「翔ハーレムの事だよ。
美人ばかり集めやがって羨ましい」
「いや、別にそんなつもりは無いんだけど…」
「まあ、沙羅達が何て言うか楽しみだな」
隼人はニタニタと含み笑いをしていたが、確かに沙羅達に何て言われるのかが恐かった。
別に僕が無理やり連れてきた訳ではない。
ミランダさんが付いて来ると言ったのだから…。
どう言い訳しても、叱られるのは目に見えて分かった。





