表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1004/1026

天竜族の里

「さあ、準備は整ったわよ。

とっとと行くわよ」


あれ、親子の別れってこんなものでいいのか?

もう会えないかも知れないのに…。


「どうして、そんなにあっさりしているんだ?」


「ん?何のこと?」


「もう会えないかも知れないのに、そんな別れで良いのか?」


「えっ、そんな事ないわよ。

いつでも会えるし」


「この空間に来ようと思ってもなかなか来ることは難しいだろう」


「あら、そんな事ないわよ。

いつでも来れるし」


「まさか、この空間にも抜け道が有るのか」


「まぁ、抜け道もあるけど、わざわざそんな所を通ったら時間かかるし無駄じゃない。

だから、いつでも帰ってこれるように異空間魔法で繋げられるから、何処にいても直ぐに帰れるから大丈夫」


「それなら僕じゃなくても、一人で世界を回れば良かったじゃないのか?」


「それは親が許してくれなかったの。

誰か強い人の付き添いがあれば、許可してくれるって…、だからお母様とカケをしたの」


「カケ?」


「そう、もし翔さんがこの天竜族の里まで来ることが出来たら、翔さんと一緒に世界を回って良いと」


「もし、僕がここまで来れなかったら?」


「そこまでの男と言う事で諦めましたわ」


これは一体、何処までが策略なのだろうか?

帝国艦隊に囲まれ逃げ道を失った。

逃げ道は巨大な積乱雲しかなかった。

でもそれを決めたのはサフラン王子。

別に操られている風には見えなかった。


ここに帝国艦隊が集まったは、たまたま?

そして積乱雲に突っ込んだのも、たまたま?

強風、雷雨の中を耐えて風の壁を通れたのは、たまたま?


まさか全部策略なのかと考えてしまう。

僕達は上手く呼び寄せられたのか?

分からない事ばかりで頭が混乱してしまう。


この事は取り敢えず忘れよう。

考えれば考えるほどドツボに嵌りそうだから。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ