1001/1026
天竜族の里
宴会が始まったのは覚えている。
それから長がお酒を勧めてきて一緒に飲んだ事は覚えていたが、いつの間にかそのまま眠りにつき、目が覚めたら朝になっていた。
しまった、王子達を空中戦艦に残したまま、放ったらかしだった。
不意に立ち上がるが、あれ?頭が痛くない。
いつもならお酒を飲んだ後は、二日酔いで頭が痛く、1日横になっていたい気分だが、今回は何故か頭が痛くない。
逆になんだか身体が軽いような気がする。
それにしても昨日、出されたお酒は美味しかったな。
後で仲間達と、飲む為に少し分けてもらおうかとも考えていた。
周りを見渡すと長の姿は無かった。
というより、周りは既に片付けられて、僕1人だけしか居なかった。
『何処へ行ったのだろうか?』
僕は天竜族の皆が何処へ行ったのか探す為に歩き回った。





