1 プロローグ
初投稿です。
稚拙な文ですのでお手柔らかに。
ただの地方の高校なのに僕らのクラスはちょっとかわっている。
まず学期始めの自己紹介でみんながあるネット小説が趣味だと言った。
担任もみんなが言い終わった後、さりげなく言った。
この時点でだいぶ濃いクラスだと思うが、それぞれの個性もぶっ飛んでいた。
ネット小説お馴染みのクラスのまとめ役のイケメン学級委員長、本ばっか読んでる女の子、異常に気配が薄い左後ろの席の男子等はまだまともなほうで、
隠そうともしないどSとどM、そのプレイをいつも見て息を荒げているこれまた隠そうともしない腐女子、メッチャ優しいヤンキー等は噂が学校内を留めていない。
特にヤンキーは見た目とやっていることの差が激しい。
この前も貧乏そうな子をパシりに使ってた。
この部分だけだと確かにヤンキーっぽいが、500円渡して購買の焼きそばパン(120円)を買わせて釣りは取っとけと言うのだ。
しかもそのために毎回貧乏そうな子を探しているのだ。
後、ゴミ拾い等の校外ボランティアはだいたい彼が主導している。
そんなこともあってか、学級委員長とよくつるんでる。
こんなクラスだが不思議なことにとても仲がいい。
話題はほとんど某ネット小説だが男女分け隔てなく積極的に参加してくる。
どんな能力がいいか、どんな異世界がいいか等話題には事欠かない。
しまいには自習時間に異世界でどう生き残るかを担任主導で話し合っていた。
こんなクラス他にないと思う。
申し遅れたが僕は四月一日 元。
珍しいがよく知られたという矛盾のある名字だ。だいたい一発で覚えてくれる。
このクラスの中では唯一まともだ。
…はいそこ、疑惑の目で見ない!
ただちょっと人の視線を避けるのが得意で知らぬ間に人の背後に立って驚かすのが趣味なだけなんだから!
まあそんな僕のことはいい。
さてあの事件が起きたのはある日の帰りの時間だった。
いつも通りやる気のない担任が事務的な連絡をしていると、いきなり床が幾何学的な模様に光りだし体が動かなくなった。
幸い目は動くし、声も出た。そんななかクラスは、
「なんだ!?」
「ついにか!?」
「「「異世界転移キターーー!!!」」」
「てか、長くね?」
担任「はい、お前ら落ち着けー点呼とるぞー……全員いるな?じゃあそのまま待機」
「マジなげぇよ!」
「いつまで待たせんだよ!」
それから三分後ようやく彼らは異世界に旅立った。