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高校入ったら日常が非日常に変わった  作者: 天使長ミカエル
5/50

楓花VS葵Ⅱ

午前中の修羅場デートは終わり、凱斗達はショッピングモールの中にある、フードコートで昼食をとっていた。

「楓花、葵、昼からどこに行くんだ?」

午前中は二人の下着を選び、本屋へ寄った。

(ラノベ、買いたかったな・・・)

「私は映画を見たいな、凱斗と」

「葵、凱斗は私の物、だから二人きりは絶対ダメ」

「落ち着け、二人共、ここは店だぞ」


葵と楓花を何とか落ち着かせ、ショッピングモールにある映画館へ向かった。

「葵は何の映画を観たいんだ?」

「えっとねー、あった、これ」

葵が観たい映画というのは、恋愛物らしい。

「タイトルは、私はあなたを独占したいのであなたに近づく女は殺します」 

恐ろしいタイトルだった。

「な、なぁ葵、ホントにこれ観るの?」

こんな修羅場確定の映画を観て胃は持つだろうか。

「この映画、面白そう」

「マジでこれ観んの!?ねぇ⁉」

この時にはもう遅かった・・・

「楽しみね」

凱斗の両隣の可憐な少女はわくわくとしている。

「始まった」

辺りが暗くなり、劇場の観客がスクリーンに注目する。

この映画のストーリーは幼馴染み青葉は主人公海斗に思いを寄せていて、二人は同じ高校に入学し、そこで、従妹の凛花に出会う、凛花は海斗の家に居候することになり、青葉と凛花の愛が暴走するというストーリーである。

(どっかで聞いたことあるストーリーだな)

しかもこの映画は恋愛物なのだが、終盤になるとグロテスクなシーンが頻繁に出てくるようになる。恋愛物だけどグロいという、意外な組み合わせが反響を呼んでいる。

(映画は面白いんだけど・・・)

凱斗の両隣の少女が腕を強く組んでいる。

(・・・痛い!)

楓花と葵は映画が終わっても腕を絡ませていた。

「最後に、ゲームセンターに行きたい」

「お、いいな行こうぜ」

「凱斗、何か欲しい物はある?」

「楓花はUFOキャッチャー上手いのか?」

「任せて」

「じゃあ、このポテトせんべいで」

凱斗が指名したのは、スナック菓子だ。

「わかった」

楓花の顔が真剣になり、UFOキャッチャーとにらめっこ状態になる。

「取れた」

「まじか・・・ホントに取った・・・」

楓花はドヤって顔をしている。

「取ったから、ご褒美、頂戴」

「ご褒美?」

「そう、ご褒美」

「何をすれば良い?」

思いがけない発言に戸惑う凱斗。

「頭を、撫でて欲しい」

言われる通りに楓花の頭を撫でる。

「えへへ」

楓花はご満悦の様子だが、葵はと言うと、

「ぐぬぬぬ」

不機嫌であった。


ショッピングモールを出ると辺りは真っ暗だった。

「凱斗、今日は楽しかったよ、ありがと」

どうやら、葵は満足してくれたようだ。

「ただ・・・」

「?」

「できれば、二人が良かったな」

「それは、私も同意見」

「次からは善処する・・・」

こうして修羅場デートは幕を閉じた。

どーも、ミカエルです。

なんと、この小説を公開して3日目で一作目のブックマークを越えました。嬉しいのか悲しいのか

見てくださってる方本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

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