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高校入ったら日常が非日常に変わった  作者: 天使長ミカエル
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香澄の隠れた趣味と二人きりの夜Ⅲ

 香澄と二人で隣町まで電車で移動していた時に台風が近づいている事を知らされ、隣町に着いた瞬間、凱斗は走りだし急いで目当ての店まで走り出した。


「凱斗君、なんでそんなに急ぐの?もうちょっとゆっくり行っても・・・」


 走り出した凱斗の後を追う香澄の言葉を前で聞きながら、凱斗は顔を青くして声を発した。


「一度、遅くまで帰らない事があって、帰ってきた瞬間、舞冬姉に縛られてどこで何をしていたのか、隅々まで聞かれてその尋問は朝まで続いた事があってな・・・・」


 もし、台風で帰るのが遅くなると尋問はもちろん、香澄と一緒に居たことも絶対にばれるだろう。

 凱斗がどれだけ嘘をついても必ず見抜かれる、凱斗はそう確信していた。


「なるほど、じゃあいっそ私と逃げちゃう?」


「いずれ舞冬が追ってくる、そして捕まると尋問だけじゃ済まない・・・・」


 想像するだけで背筋が凍りつく。しかも今は舞冬に加え、楓花もいるのだ。もっとひどくなる他無いだろう。

 

「とにかく急ぐぞ、電車が止まる可能性もあるからな」


 凱斗は恐怖の想像が現実になる前に、ダッシュで店まで走っていった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ポツポツと雨が降ってきた頃に凱斗と香澄は店に到着、既に店内はラブクラフトのゲーム目当ての客とおぼしき人間がかなりの人数いた。


「さっと予約して、帰るぞ」


 香澄、凱斗の順で列に並び、段々とレジに近づいていく。

 ちなみにこの店の予約特典の内容は主人公の姉。実のところ凱斗は年下、同級生より年上が好きなのだ、特に姉属性が好きらしく、持っているライトノベルも姉が出てくるのを買っている。

 年上が好きなのは誰にも言っていないのは当たり前だろう、高確率で暴動が起こる。


「次の方どーぞ」


 と、そんな事を思っているうちにあっという間にレジの前まで到達、凱斗は目当てのゲームを予約する。

 ちなみに香澄はニコニコとした笑顔で凱斗の予約が終わるまで待っている。

 どうやら、予約することができたようだ。


「では、発売三日以内にお願いします」


 店員の予約した時のテンプレート発言を背中で聞きつつ、香澄の元に行った。

 香澄は外を眺めていて、凱斗が香澄の近くまで行き、凱斗も外を見てみると・・・


「台風、来ちゃったね」


 そんな香澄の言葉が遠くなっていく。段々と脳の機能が停止し始め、ポカンと口を開ける。

 終わった・・・。と小声で呟き、ハァと息を吐いた。


「仕方ないね、近くのネットカフェで時間を潰そ?ね?」


 香澄の意見が最善だろう、停止していた脳が段々復帰し始め、家に帰るとどうなるか想像すると背筋が凍りつく。

 だが、こればかりは仕方ない、凱斗と香澄は急ぎ足でネットカフェに向かった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 予約の券が入ったかばんを服の中に忍ばせ、ネットカフェに入った。

 

「はい、タオル」


 かばんに入れていた香澄のタオルを借り、頭を拭く。物凄い良い匂いがして、まともに吹けなかったが。

 そんな事に少しドキッしている内に香澄は店員に話しかけた。


「凱斗君、部屋一つしか無いって」


 そんな香澄の声に凱斗は驚きを隠せなかった。凱斗は他の部屋があるか聞いてみたが、凱斗と香澄同様、台風のせいで部屋が埋まってしまっているらしい。


「私は一部屋に二人でも、いいよ?」

 

「近くに休憩できそうな所は無いのか?」


「うーん、近くならホテルとか・・・」


「よし、一部屋借りよう」


 ホテルという言葉を聞いた瞬間、即刻店員に一部屋借りる事を伝えた。

 香澄の方をチラッと見てみると頬を膨らませ残念、と呟いていた。



 割りと狭い部屋しか無かったのは不幸だったが、一部屋空いていたのは幸いと言った所か。

 その部屋は二人いると体勢すら帰られないレベルの狭さ。

 この部屋に女子と二人きりと考えると赤面が止まらない。


「ほんとにいいのか?こんなに狭くて」


「じゃあ、私と広いベッドがあるホテルに行く?」


 香澄の蠱惑的な視線に思わず目をそらしてしまう。この部屋が嫌と言えばホテルに行くことになるのだ、凱斗にはこの部屋よりホテルの方がハードルが高い。


「じゃ、台風がある程度治まるまでは、ここにいよっか」


「ちょっと待て、今回の台風、治まる頃には電車無いかも知れないぞ」


「ふぇ・・・?」


 こうして、おそらく明日まで狭い部屋で二人きりの可能性が高くなり、それを二人とも理解すると蠱惑的な表情だった香澄も顔を真っ赤にした。

 凱斗も赤面しているのは言うまでも無いだろう。

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