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高校入ったら日常が非日常に変わった  作者: 天使長ミカエル
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香澄の隠れた趣味と二人きりの夜Ⅱ

遅れました、さぁっせん!・・・・すいません

 香澄、楓花と一緒に昼食を終えた凱斗は午後の授業に挑んだ。

 香澄の弁当を食べていると、楓花から私のも食べて、と強引に食べさせられ結局、弁当一つと楓花の弁当を半分ほど食べ、午後の体育は凱斗にとって地獄であった。

 

 その後、香澄、楓花と教室の近くに到着すると、葵とばったり会い冷たい目線を向けられたのは、もはや日常と化していた。

 そして、地獄の体育が終わり、呪文のように紡がれる数学の授業。

 数字が交差し、それを解いて行く凱斗にとって面白みの欠片も無い数学を終えた凱斗は心身共に疲れきっている所にスマホからとある通知が来る。

 

「ラブクラフトから新ゲーム!?」


 憂鬱だった凱斗に天使が舞い降りるかの如く、朗報が届く。

 ラブクラフトとはギャルゲー、乙女ゲーや、エロゲーなど、恋愛要素の含むゲームを主に開発しているゲーム会社で、ラブクラフトの作る恋愛物のゲームは全て神と言う人もいる。

 ラブクラフトの描くイラストはどれも可愛く、かっこいい、それでいて物語もとても面白い。

 この魅力に捕らわれ、リピーターになる者が後を絶たない。


 教室にいる凱斗は大声とまではいかないが割りと周りに聞こえる程の声量で歓喜する。

 それは凱斗だけでは無く、教室でノートを取っている生徒も男女関係無くテンションが上がっていた。

 今回、電撃発表されたタイトルは二本、一つは男性向タイトル「二人の姉に愛されなが青春した少年の末路」

 このタイトルのあらすじは、主人公の姉は主人公の事が一人の男性として好きだが、主人公は他の女性が好きで・・・。

というハーレム物の作品になっている。

 そして女性向けタイトル「時空と愛と魔女」というタイトル。

 時空を行き来できる魔女が色んな時代の男性と恋をして愛する、というタイトル。


(これは、帰ってすぐにゲームを予約しに行かなければ)


 凱斗は予約特典を確認し、どの店に行くか地図で調べる。

 今回のタイトルも店ごとに予約特典が変わっていて、どのヒロインの壁紙にするか、考えた。

 放課後の話題はラブクラフトの電撃発表した事で持ちきりだった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 凱斗は例のゲームを予約する為、葵と楓花とは一緒に帰らず、猛スピードで家に向かった。

 今日はのんびりと帰っている生徒より急ぎ足の生徒が多く、喋りながら帰っている生徒の表情は殺伐としていた。

 なぜそんなに急いでるの?という表情をしている生徒がいる中、ラブクラフトのゲームが好きな熱狂的なファンはそんなのには目もくれ無かった。


 最初から猛スピードで走った為、体力の無い凱斗は後半辺りから、足下がふらついていたがそれでもいつもよりは早めに帰宅した凱斗は、階段をかけあがり部屋にかばんを置き、かつて無いスピードで着替え、必要な物を持って階段を下りる。


「あれ?凱斗、どこか行くの?」


 エプロン姿でリビングから出てきた舞冬。

エプロンが物凄く似合う舞冬に凱斗はゲームの予約してくる、と言い凱斗は家を出た。

いってらっしゃい、という舞冬で声を聞きながら凱斗は隣町に向かった。



「ふぅ・・・」


 たまに揺れる電車に揺られながら、凱斗は息を一つ、こぼした。

 一番早く発車する電車に乗り、隣町まではあと少し、ちなみにこの電車には凱斗の学校、島桜の生徒がいつもより多く乗っている。


「今日は二人きりだね、凱斗君」


 そして隣にはなぜか、香澄がいる。


「・・・・なんでいるんだ?」


 少し前、この電車に乗る時に、椅子に香澄が座っていたのだ。

 香澄も凱斗を見つけた瞬間、パァッと表情が明るくなり、香澄の席に座り腕を絡めとられている。


「私もラブクラフトのゲームが好きなの、そして隣町にある店の予約特典がいいな、と思ったのよ」


 なんという偶然、買うゲームは違えど理由は凱斗と全く同じだった。

 自分の家の近所でも予約は出来るが、やはり予約特典が魅力的なのは乙女ゲーもギャルゲーも今向かっている店の方が良い、というのが二人の意見。

 ちなみに予約特典はというと、ギャルゲーならゲームに登場するヒロインの壁紙が場所ごとに違っていて、凱斗の好きなヒロインは隣町で、乙女ゲーも同じでその中から選んだのが隣町だったわけだ。


「そういえば、台風が近づいてるから早めに帰ろうね」


「・・え・・・?」


その情報は凱斗にとって、完全な初耳だった。

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