負けることができないすごろく
インフルエンザで1週間ほど倒れてました。
その間投稿出来ませんでした。これから平常運転に戻していきます。
「なら私は、私の部屋で旦那様と二人きりで過ごしたい!」
衝撃的な舞冬の後に言葉を放ったのは紅葉だった。
「俺、全員分の罰を受けるのね・・・」
そんな凱斗の言葉はスルーされ、楓花があたりまえ、とボソッと呟いた。
自分の姉や従妹にクラスメイトと出掛けるのを秘密にしただけでここまでの仕打ちを受けるとは思わなかった。
「私は、凱斗とここに行きたい」
口を開いたのは楓花、ポケットから二枚のチケットを取りだし、机の真ん中に置いた。
全員が興味津々に机の真ん中のチケットの覗くと、
「これは、温泉か!?」
目を見開いた凱斗が楓花に問うと、コクッと頷いた。
実を言うと凱斗は大の温泉好きなのだ、そんな温泉大好きな凱斗にとっては一度は行ってみたいほどの温泉だった。
「これをどうやって手に入れたんだ?」
「デパートのくじを二枚持ってたから二回引くとなんと大当たり」
普段からクールで無表情な楓花の表情も少しはにかんでいた。
「このチケット、二枚あるから凱斗、一緒に行かない?」
「良いのか?友達とか連れて行かなくても」
「かまわない、むしろ凱斗と行きたい」
「いよっっしゃゃぁぁあ!!」
凱斗はガッツポーズをとり、楓花も声を少し出し、よしっ、と小さく呟いた。
凱斗と楓花が楽しそうに予定を立てている後ろではぐぬぬと唸ってる香澄と紅葉。
舞冬はと言うと、ぼそぼそと何かを呟いていた。
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その後はさっきの修羅場が嘘だったかの如く、ただの女子会に変わった。
いつも凱斗のことでは争う彼女達も普段は相性最悪とかそういう訳ではないようだ。
「凱斗~すごろくしよ~すごろく」
舞冬が台所で洗い物をしていた凱斗を呼び、凱斗もソファに座る。
「このすごろく、みんなが書いたのか?」
すごろくのマスに書いてある字が完全に楓花の字だった為、気づいたが、それより気になるのはマスに書いてある指令。
かなりえげつない物もある。
「このすごろくは凱斗が誰の物になるかの戦いなのよ!1位の人は凱斗からキス!」
「まてまてまて、何で俺のキスが1位の景品なんだ!?おかしいだろ!」
「何言ってるの?ここには凱斗のことが好きで仕方ない子しか居ないのよ?凱斗のキスが1位のごほうびでも問題無いでしょ?」
うっ、と口詰まり、今回は特別許可した凱斗であった。
(((((絶対に負けられない!!)))))




