ラブレターはやっぱり修羅場Ⅳ
更新遅れて申し訳ない・・・
「はぁ・・・」
ため息をつき、国語準備室を出ると、入り口に楓花と葵が仁王立ちしていた。
二人の表情は明らかに不機嫌な表情であった。
「ねぇ凱斗、この部屋で何をしていたの?詳しく教えて?」
葵がニコニコとした表情で凱斗に質問した。
「私も知りたいな、二人きりで何してたか」
楓花はいつも通りの通常運転だが、凱斗でもわかる程に不機嫌だ。
「い、いや何もしてないって」
告白はされたが別にやましいことは何もしていない。
「告白とかされたの?」
「こ、告白はされた」
と、二人の表情が更に不機嫌になっていった。
「もちろんOKはしてないわよね?」
「あ、あぁ、まだそんなに喋ったことないし」
二人は安堵の息をつき、良かったと呟いた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
教室へ戻ると香澄が待ち構えていたように凱斗の机の前で待っていた。
「ど、どうしたんだ?」
「さっきの告白、振った原因ってなんだった?」
教室のど真ん中で言ったもんだから凱斗は男子達の嫉妬の的だった。
まぁ、元から嫉妬されていたが。
「え、えっと、まだあまり喋ったことがないから・・・」
「じゃあ、親睦を深める為に今度の休日デートしない?」
「へ?」
普通に可愛いの部類に入る香澄が急にデートに誘ってきた為、凱斗は平常心を取り乱し、男子達は嫉妬の炎を燃やし、葵は凱斗を思いっきり睨んでいた。
そして楓花は睨んではないのだが、体からドス黒いオーラを放っている気がする。
「ちょ、ちょっと考えさせてくれ」
それを理由に教室を出てとりあえず一人になれるトイレの個室に入り、授業が始まるギリギリまでこもっていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
放課後、香澄に見つかる前に帰ろうとすると、
「凱斗君」
どうやら見つかったようだ。
「連絡先交換してないよね?交換して欲しいんだけど」
「連絡先だな?わかった」
カバンからスマホを取りだし、連絡先を交換する。
「ん?」
香澄と連絡先のIDを交換したのは良いのだが、問題はIDだ。
IDには英語で凱斗ラブと書いていたのだ。
「な、なんなんだこのID」
「あぁ、そのID、スマホ買った時に凱斗君に恋をしたからこのIDにしたの」
「恥ずかしくないのかよ」
IDを自分の好きな人の名前で埋めているのだ。
普通だったら恥ずかしい。
「誰にもとられたくなかったから」
素直な香澄の言葉に思わずドキッとするが、気持ちを切り替え、そうかと答えた。
「凱斗、見つけた」
校門から出て帰ろうと思ったら後ろから急ぎ足で駆け付けて来た楓花だった。
「二人きりは、ダメ」
そういい、凱斗の右腕をギュッと掴む。
「せっかく二人きりで帰ろうと思ったのに」
香澄は頬を膨らませ言った。
「葵は?」
「まだ委員会が残ってるらしい」
ならしかたないなと言い、凱斗達は帰路についた。
「凱斗君は水無月さんと二人で暮らしてるの?」
「いや、家には姉が一人いるよ」
「そのお姉さんは凱斗君のこと好きとかじゃないよね?」
その質問に凱斗が答えようとすると、凱斗が言う前に楓花が答えた。
「美月は凱斗に好意を持っている、間違いなく」
凱斗の答えとは違う回答が来た為、否定しようとしたら即座に香澄が反応する。
「その好意は家族愛とかではなく?」
「あの愛は家族愛ではない、立派な恋心」
楓花は淡々と答える。
「てことは凱斗君は凱斗君に恋心を抱いてる二人と一緒に暮らしてると?」
「そういうこと」
「そう、なんだ」
香澄の表情が少し暗くなり、凱斗達とは違う道に歩いていった。
「私、こっちだから、じゃあね」
そして凱斗と楓花は家に帰宅した。




