ラブレターはやっぱり修羅場
ピピピピピピ・・・・
スマホにセットしていたアラームが鳴り、凱斗は目を覚ます。
二日ぶりに自分の家で起床したことにどこか懐かしい感じがする。
休みの日だったらまだ寝ていたがあいにく今日は平日だ。
まだ寝ていたいという感情を押し殺し、重い身体を起こす。
「ん?」
自分の使っていた毛布の横にもうひとつ小さめの膨らみが凱斗の右にあった。
毛布の中からはスースーと可愛らしい寝息とたてている。
と、毛布がモゾモゾと動きだし、毛布がはだけた。
「ふぁ・・・あ、おはよう凱斗」
小さなあくびを漏らし、挨拶してきたのは下着姿の楓花だった。
「おはよう・・って、何で下着姿なんだ⁉」
「その方が喜ぶかなって」
確かに世の男は朝から下着姿で添い寝されてたらそりゃ喜ぶだろう。
「俺は、添い寝を辞めて欲しいのだが・・・」
朝から美少女が隣で寝ていてら困るに決まってる、凱斗はいつも思っていた。
「それは無理」
速答だった。
「凱斗~朝ごはんできたわよ~」
ガチャと扉が開き、エプロン姿の舞冬が入ってくる。
「ま、舞冬姉・・・」
舞冬に声をかけた時はもう遅かった。
「凱斗~?今日の夜は私と一緒に寝ようね~?わかった?」
(ここで断ると終わる・・・完全に終わる)
はい、と言えば解決するのになぜか凱斗ははい、と言えなかった。
なぜか、そう、後ろに少し怒り気味の楓花がいるからだ。
なぜ楓花が怒っているのかと言うと、
一つ目、もっと構ってほしかったのに舞冬のせいで構ってくれない。
二つ目、凱斗が他の女の子と一緒に寝ようとしているから。
楓花の脳内ではこの二つに怒っていた。
「ふ、楓花?どうしたんだ?そんなに怖い顔して」
楓花の脳内感情に気づくはずもなく、
「別に、ただ凱斗が他の女の子に近寄ってるから許せないだけ」
冷たい声で、虚ろの目で、凱斗に言う。
「別にそういうわけじゃ・・・」
誤解を解こうとするが、舞冬は待ってくれるはずもなく、凱斗に言い寄る。
「で、どうするの?はい、って言ってくれないと怒っちゃうんだけど」
朝から災難な凱斗だった。
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場所はかわり学校。
結局、夜一緒に寝ることになった凱斗はずっと楓花に睨まれていた。
「あの~、そろそろ睨むのは辞めてくれませんかねぇ?」
許可した瞬間楓花の態度がかわり、今も尚、睨まれ続けている。
と、予鈴が鳴り、担任の赤崎先生が入ってきた。
「全員、座れ~HR始めんぞ~」
結局、楓花は睨むのを辞めてくれず、昼休みまで、ずっと睨まれることになった。
昼休み、凱斗と楓花と葵、紅葉は人が少ない屋上で弁当を食べていた。
「旦那様、はいあ~ん」
エビフライを箸で掴み、凱斗の口に運ぶ紅葉。
「自分で食うからいいって」
何度も拒否するのだが、紅葉は退いてくれない。
「なら私も」
楓花も弁当から鮭フレークののった白ごはんを凱斗の口に運ぼうとする。
「なっ!ずるい私も!」
葵も負けじとプチトマトを凱斗に食べさせる。
「早く食べて」
「別にあーんはいいから」
凱斗が断ろうとするが、楓花が凱斗の耳を引っ張り、二人には聞こえない声で楓花が囁いた。
「今日の夜、舞冬と何するか、二人に言っちゃって良い?」
瞬間、凱斗の背中に冷たい汗が流れた。
「わ、わかったよ、食えばいいんだろ食えば」
「わかってくれれば良い」
楓花が弁当に入ってる鮭フレークののった白ごはんを凱斗に食べさせる。
「凱斗、あ~ん」
「あ、楓花だけずるい!」「旦那様、あ~んして」
二人も楓花に続くように凱斗に食べさせる。
「ちょっとまて、全員でくるな、順番に頼む」
それから凱斗はほとんど自分の箸を使わず昼食を終えた。
どーもミカエルです。
最近更新頻度が落ちてます、すいません。
ネタを考えることや、他の小説のネタ探しなど色々やってました。
更新できる日は更新します。




