姉と遊園地デート(一泊二日)Ⅱ
「もうちょっとね、ヘブンランド」
舞冬は車窓から外を眺め、言った。
「凱斗と二人で行くのは初めてね」
振り返ると、凱斗は熟睡していた。
「もう・・・・あっ、そうだ!」
舞冬は携帯を取りだし、凱斗と自分が写るようにカメラをセットし写真を一枚撮った。
「もう一枚撮っておこ」
今度は凱斗の頬にキスしている写真を撮り、さっきの写真と共に楓花、葵、紅葉に送信した。
「お、帰ってきた」
楓花からは、「私の凱斗に手を出さないで!」
葵からは、「何してんのよ!離れなさい!」
紅葉からは、「私だってキスしたこと無いのに・・・絶対上書きするんだから!」
「ふふ」
と、ヘブンランドの駅に着いたようだ。
「凱斗、着いたわよ」
凱斗をゆさゆさと揺らす。
「ん・・・・着いた?」
目を擦りながら、足下に置いてあった、かばんを取り、電車を降りた。
「舞冬姉は寝なくてよかったのか?」
「えぇ、寝なかったら凱斗の寝顔を独り占めできるし」
「それが目的かよ」
喋っているうちにヘブンランドに到着。
「着いたな」
凱斗が入ろうとすると、舞冬に止められた。
「ん?どうした?」
「このチケット、恋人専用だから、恋人っぽくしないと」
「いや、別にいいんじゃ・・・」
「ダメよ、恋人っぽくするの!」
そう言って、自分の腕を凱斗の腕に絡ませ、ヘブンランドの入り口に向かった。
「まさか、あそこまで聞かれるとは・・・」
「私達姉弟で良かったわね」
入り口にいた係員の女の人が思ったより厳しく、
恋人ということを証明するのにかなり時間がかかった。
「最初はどれに乗る?」
舞冬はワクワクしながら、凱斗の手を引く。
「俺は何でも良いぞ」
「じゃあ最初はあれ!」
舞冬が指を指した先はジェットコースター。
「ジェット・・・コースター・・・」
「乗りたい!」
「俺はかなり苦手なんだが・・・」
そんなことは耳に入ってないのか、凱斗の手を引き、ジェットコースターに乗る。
「マジか・・・」
「楽しかったね、凱斗」
「ウン、タノシカッタネ」
苦手な凱斗にとっては地獄であった。
(まぁ、舞冬姉が楽しんでくれたなら、良いけど)
「次はあれに行きたい」
舞冬が指したのは、ジェットコースター。
「またっ!?」
結局凱斗はあと2つほどジェットコースターに乗り、死にかけていた。
「ジェットコースターは、勘弁してくれ」
ジェットコースターラッシュが終わり、舞冬と凱斗は遊園地内にある、店で昼ごはんを食べていた。
「お昼からはどこに行く?」
舞冬と凱斗は二人で一つのピザを食べていた。
「とりあえず俺は、今日泊まるところを確認したいのと、休憩したい」
「しょうがないな、じゃあこれ食べたら行こっか」
「おう」
そして、凱斗と舞冬はホテルへ向かった。
「こんなに広いのかよ」
部屋は凱斗の思っていたのより相当広く、かなり快適に過ごせる空間がそこにはあった。
「凱斗、こっち凄い綺麗よ」
舞冬のいる方に行くと、ヘブンランドが一望できる景色があった。
「夜とか凄いだろうな」
(こんなに良い部屋で凱斗と二人きり・・・くじを引かせてくれたおじさん、ありがとう!)
と、感謝の気持ちを籠めた。
「昼からはどうするんだ?ちなみに俺は1時間30分ほど眠りたいのだが」
ジェットコースターの疲れはまだ抜けてないようだ。
「私もちょっと休憩するわ、電車の中でも寝てなかったし」
「じゃあ、おやすみ」
速攻で、ベッドにダイブすると、睡魔が襲い、凱斗と舞冬は一旦眠りに着いた。
どーもミカエルです。
今回は遊園地回を書いてみました。
本家のディズニーに行ったことがないので、色々間違ってると思います。本当にすいません。
あといつものことですが、毎回短くてすいません。
でも自分なりに頑張ってるんで許してやってください。




