幼馴染みの家でお見舞いをⅢ
楓花を説得し、食べ終わったおかゆの皿を洗ってる途中に電話がなった。
「ごめん、凱斗、出て」
「わかった」
水道を止め電話に出る。
「はい、蓮見です」
「あ、凱斗君?」
葵のお母さんだった。
「どうしたんですか?」
「今帰ろうと思ったんだけど、電車が全部行っちゃってね、凱斗君が良ければで良いんだけど、朝まで居てくれないかしら?」
「・・・は?・・・」
「ダメ?」
「いや、葵に聞いてみないと・・・」
「そうね、じゃあちょっと変わって?」
「葵、おばさんが呼んでる」
二階にいる葵を呼び、受話器を渡す。
「お母さん、どうしたの?」
「葵?今日の電車が全部行っちゃってね、今日は帰れそうにないの、だから、凱斗君を泊めてあげてほしいの」
「泊めるって、えぇぇ!?」
顔を真っ赤にしながら言う。
ちなみに葵の父親は凱斗の父親と一緒に海外で仕事をしている。
「葵、ここだけの話、凱斗君と朝ま一緒に過ごしたら、他の子達に差をつけられるんじゃない?」
「で、でも・・・」
「二人っきりでお泊まりよ?」
「うぅ、わかった」
「頑張りなさいね、あと、凱斗君に変わって」
「凱斗、お母さんから」
受話器を耳から離し、凱斗に手渡す。
「何ですか?」
「朝まで葵の家に居てくれる?葵の許可は取ったんだけど」
「許可取ったんですか!?まぁ、俺は別にいいですけど」
「じゃあ、頼むわね、凱斗君」
プツッと通信が切れ、受話器を戻す。
「最後に聞くけど、良いのか?」
「凱斗なら構わない・・・」
「そうか、なら楓花達に連絡しとかないとな」
スマホを起動させ、楓花と舞冬に連絡する。
「よし、これで良いな」
「あ、お風呂先に入っちゃって」
「え?良いのか?」
「今日は、色々と感謝してるから」
顔を俯かせながら言ってるせいで、あまり表情はわからないが、少し赤面している。
「じゃあ、ありがたく使わして貰おうかな」
「あっ、服はお父さんの服を使って」
「すまねぇな」
凱斗は風呂場に向かい、葵の自室に戻った。
(・・・あれ、朝までってことは、夜を一緒にっ・・・!?)
と、葵の部屋に置いてあった凱斗のスマホが鳴った。
(今、凱斗は居ない・・・)
その時葵は魔が差してしまったのか、凱斗のスマホを手に取り、電源を入れる。
(パスワードが、分からない)
手当たり次第に四桁のパスワードを入れるが、ロックは解除されない。
(じゃあ、私の誕生日は・・・)
と、ロックが外れ、楓花とのLINEが表示される。
(何で凱斗のスマホのパスワードが私の誕生日なの⁉それってつまり・・・私のことを・・・)
顔が真っ赤になりつつ、中身を確認する。
(うわ、履歴多っ!こんなに多い人初めて見た)
履歴の多くは楓花と舞冬、紅葉が7割を占めている。
(浮気・・・)
見ていると、胸の辺りがムカムカしたため、即刻電源を落とした。
と、コンコンと扉がノックされ慌てて凱斗のスマホを元の場所に戻す。
「なぁ、俺はどこで寝ればいい?」
(本音を言うと、ここで寝てほしいな」
「え?ここで寝るのか?」
どうやら、途中から声に出ていたようだ。
「へ?いや、その、えっと」
(ここで引き下がってはダメよ!頑張れ、葵!)
脳内で自分を全力で応援し、覚悟を決め、発言した。
「し、心配だから、今日はここで、その、寝てくれない?」
凱斗には何が心配なのか分からなかったが、葵も言いと言ってるので、
「今日はここで寝るんだな?わかった」
こうして、二人っきりのお泊まりが終わった。
どーもミカエルです。
最近、小説を書くとき、和風BGMを聞きながら書いているのですが、結構書きやすくて、いつも聞いてます。家の横が公園なので、人の笑い声がうるさいのです。
ちなみに以前はアニソンを聞いてました。
そのおかげでアニソンイントロ最強になりましたね(笑)
それでは今日はこの辺で。さよなら




