幼馴染みの家でお見舞いを
何とか舞冬達を説得し、翌日。家を出て学校へ向かう。楓花は一足先に学校に行った為、一人で学校に行っていた。
ちなみに葵は風邪を引いたらしく、今日は学校を休むらしい。
はあくびをこぼし、目を擦る。
「眠い・・・」
寝不足の理由は簡単、紅葉が全然帰ってくれなかったからだ。
急に泊まると言い出し、紅葉が泊まるならと葵まで泊まると言い、最終的には何とか説得したが、説得するまでがとんでもなく長かった。
学校の門をくぐり、教室に向かう。
「旦那様、あはよう!」
教室に向かう途中、紅葉とばったり会った。
「紅葉か、おはよう」
「あ、旦那様、寝癖が」
凱斗の前まで行き、少し背伸びをして寝癖がを直す。
「あぁ、すまないな」
「よしこれで大丈夫」
(やってくれたのはありがたいのだが・・・)
周囲を見渡すと、男子の嫉妬の視線が痛い。
「ちっ、何であいつばっかり」
「死ね!爆発しろ!」
睨む男子もいれば、泣きながら暴言を吐く男子もいる。
紅葉は結構男子から人気があるらしく、先日凱斗に向かって旦那様と言った時はもっと男子の視線が痛かった。
一方、女子はと言うと、
「早乙女さんまで手籠めにしているわ」
「蓮見さんと水無月さんだけじゃあきたらず、早乙女さんまで」
「水無月さんとは同棲してるらしいわ」
散々な言われようだった。
「あれ?ここにも寝癖が」
紅葉が凱斗の寝癖を直していると、右の頬に痛みが走った。
「何すんだよ、楓花」
「凱斗、他の女の子とイチャイチャしすぎ、イチャイチャするなら私として」
凱斗の右腕に絡み付く。
「旦那様、浮気は許さないよ」
冷たい声音で凱斗の左腕をつねる。
「わかった、わかったから、つねるな!」
と、学校のチャイムが鳴った。
「じゃあね、旦那様」
「俺らも行くか」
「うん」
かばんを置き、いつも通りの授業が始まった。
眠たい中、何とか今日の授業を乗りきり、放課後、凱斗は楓花に買い物に誘われていた。
「悪い、今から葵の家に行こうと思っててな」
「葵の家、葵以外の人は?」
「多分、親はいると思うけど、どうした?」
「何でもない、じゃあ私は買い物に行ってくる」
「悪いな」
そして、学校で楓花と別れ、葵の家に向かった。
インターホンを押し、二階を見る。
(電気がついてるってことは、いるな)
すると、玄関が開き、葵の母親が出てくる。
「あら、凱斗君、どうしたの?」
「葵のお見舞いに」
「ありがとね、葵、凱斗君が着たわよ」
どしんと音が鳴った。
「え⁉凱斗?何で!?」
相当テンパってるようだ。
(まぁ、女子の家に男子一人でこられると、テンパるよな)
やはり凱斗は鈍感である。
「さ、入って、凱斗君」
「おじゃましまーす」
久しぶりに葵の家に入ったので、少し懐かしい感じがした。
「プリント等を渡してきます」
「ええ、どうぞ」
二階に上がり、葵の部屋をノックする。
「葵、入るぞ」
「え?ちょっ、待っ」
扉を開けると、下着姿の葵がいた。
「な、何みてんのよ!」
顔面にパンチをくらい、部屋から追い出された。
「き、着替えは終わったか?」
「終わったわよ!」
再び、葵の部屋に入る。入った瞬間、女の子特有の甘い香りと綺麗に片付いた部屋が凱斗の眼に入った。
「で、今日は何よ?」
「あぁ、プリントを渡しに来たんだよ」
「かばんからプリントを出し、葵に渡す。
「・・・見た?」
「え?」
「だから、見たのかって言ってんの!私の、その、下着姿・・・」
お互い、さっきのことを思いだし、赤面する。
「その、すまん」
「あうぅぅぅ」
すると、扉が開いた。
「私、ちょっと出掛けて来るから、凱斗君、葵のことを任せるわね?」
「「え?」」




