婚約者 早乙女紅葉Ⅴ
「で?これはどういうことなの?」
凱斗は舞冬の前で正座させられ、舞冬の左右に楓花と葵も冷たい目で凱斗を見ている。
「どうと言われましても・・・」
凱斗は視線を紅葉に送る。
「何でこんな紙があるの?いつ書いたのよ?」
葵はぷんすかと怒りながら、凱斗に聞いた。
「紅葉がこの町を出る時に書いたんだよ」
「何で書いたの・・・私という物がありながら・・・」
舞冬がぶつぶつと呟いてる横で、葵は凱斗を睨み付けていた。
「凱斗、私と結婚しないと、許さない・・・」
「葵ちゃん・・・だっけ?旦那様は一生私の物だよ?」
そう言い、紅葉は凱斗に抱きつき、挑発するように言った。
「紅葉だけ、ずるい、私も凱斗に抱きつきたい」
楓花まで凱斗に抱きつく。
「ずるい!私の凱斗に許可なく!」
「みんなして何してんのよ!離れなさい!」
舞冬も抱きつき、葵も止めに入り凱斗は色々とヤバい状態になっていた。
(胸が!俺の顔やら背中やら腕に柔らかい物が当たってる!)
女の子特有の甘い香りや柔らかい感触が体中に当たり、もみくちゃにされる。
「ふぅ・・・たっぷり堪能した・・・」
「最高だった」
全員満足してくれたらしく、凱斗の体から離れてくれた。
「凱斗って以外と良い体してたのね」
凱斗の体型は太ってもなく、痩せてもなくという、ごく普通の体型なのだが、最近、筋トレを始めたせいで早速効果が出たようだ。
「出来れば二人きりでこういうことしたかったね、旦那様」
「絶対に、させない」
楓花が紅葉を睨み付き、凱斗の腕をギュッと掴む。
「そろそろ、本題に入ってくれないか?部屋に戻りたいんだが・・・」
「じゃあ、紅葉との結婚の話を無しにして!」
「それはダメ!」
凱斗がしゃべる前に一瞬で否定する紅葉。
紅葉と舞冬がにらみ合っている。
「な、なら、こんなのはどう?」
「何か良い案があるの?」
全員が凱斗の方を向き、凱斗が言った。
「婚姻届の話は一旦、保留だ」
「保留って、何で!?」
「だって俺も、結婚とか、全然考えて無かったし、だから一旦保留」
「旦那様・・・いつか結婚してよね!」
凱斗の腕に絡み付き、豊満な胸が凱斗の腕で潰れる。
「さっさと離れなさい!」
葵は紅葉の胸を一瞬睨め付け、凱斗に抱きついている紅葉を剥がした。




