表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

記念日シリーズ

七夕

作者: 尚文産商堂

「笹、もらってきたよ」

肩に担いで、高校2年の井野嶽幌が、双子の姉にあたる桜に、ワサワサとした笹を見せながら言った。

「ありがと。そこに立てといて」

桜が、短冊とサインペンを用意して、机の上に並べている。

傘立てのような陶器のツボに、笹を突き立てる。

「みんなは」

「もうすぐ来るみたい」

桜は、次は短冊を笹に結ぶためのヒモの準備をしている。

「七夕ってことは、もう7月だもんなぁ…」

「珍しく愚痴?」

幌が桜の前の椅子に座って、近くの短冊を整えながら言った。

「七夕って、織姫と彦星が一年に一回だけ逢うことができるって日でしょ」

桜が幌に聞く。

「元々は旧暦だから8月ぐらいなんだよな。だから、梅雨のころじゃないから、大概晴れてたそうなんだ。今とは違って、光害がなかったから、天の川も見やすかっただろうね」

「天の川、見たかったなぁ…」

残念ながら空は見えず、どんよりとした雲が、空一面を覆っていた。

「ま、あきらめるんだな。これで雨が降れば、きっと二人が流した悲しみの涙なんだよ」

「そのあたりは会えたからうれし泣きしてるってことにしとこうよ…」

桜が幌に言う。

「そうかもな」

その時、インターホンが鳴り響いて、二人の友人たちが家にやってきたことを知らせた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ