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キミと私とあなたで一夫二妻  作者: ストラディ


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3/3

3話 春のデート 前編

とある休日、瑠衣の朝――。

「ん~~」起きてすぐ手帳を開き今日の予定一覧を確認する瑠衣。

「今日の目標はまず楔を打てれば上出来っと」

 机には様々な本、分厚い成功哲学や心理学、恋愛やラブコメの漫画などが置かれている。

 部屋の鏡の前に立ち両の人差し指で口角を上げる。

「私はできる!私は完璧!ななみーは最愛!」

 いつもの習慣をこなし気分を高める。


 コンコン――自室の重厚なドアが鳴る。

「瑠衣ちゃん、ご飯できてますよ~」母の優しい声かけ。

「はい、すぐ行きます」軽く身支度を整え部屋を出る。

 自室から豪華な廊下、階段を経て瑠衣は広大なリビングのテーブルに着く。


「おはよう、瑠衣」

 どっしりと落ち着いた少し低めの声、風格を漂わせて佇む父。

「おはようございます、お父さん」

 凛と気を引き締め返事をする。

「昨日は遅くまで何かしていたのか」

 新聞を片手に横目で瑠衣を見る。

 

「今日は同好会の3人でデートの予定なんです」

 なぜか少し得意げに。臆することなく伝える。

「ほう……瑠衣がデート、それも3人で」

 少し眼を見開き驚くような素振りを見せつつ冷静さを保つ父。

「ななみちゃんと~?後は」

 のほほんと純粋無垢な母。

「同じ学年の白石悠人くん、同好会では1年の頃から一緒の3人なんです」

 同年代と話すように母の方を見ながら話す。

「それは素敵ね~仲良し3人でお買い物なんて」

 手を合わせ楽し気な母。


「ほう……瑠衣がデート、それも3人で」

 男子が入っていることに驚きを隠せず動揺していた父。

「2年生になりこれからのこと、とか、同好会のことや、ちょっとしたサプライズも」

 ”これから”の部分に少し含みを持たせつつ今日の予定を話す。

「楽しそう、何か必要なのがあったらいつでも言ってね」

 何か協力できないかとガッツポーズの母。

「ありがとう、お母さん」

 笑顔で母に応える瑠衣。


 ななみの朝は少し遅め、コンコンと兄がノックしてくれるのが目覚まし代わり。

「おはよう~」

 寝癖のついた髪、眠気眼をこすりながら階段を下りていく。

「おはよう」食器を片付けすれ違う兄の影。

「もうお兄ちゃん出掛けるの?」

 トーストなど朝食の食卓に着くななみ。

「今日は打ち合わせがあるから遅くなる、父さんと母さんも今日も遅いらしい」

 出掛け支度を終え玄関に向かう背中の兄。

「そっか……わかった~」

 ――私の家はすごく人気のある洋菓子店を営む両親、兄も将来のことで忙しいみたい、就活ってやつ?

 年中忙しくてなかなかみんなで一緒に居られないのは少し寂しい。


 悠人の朝、予定の時間に起きるがなかなか起き上がらない。

 以前――屋上で瑠衣から言われたことが回想する。

 今の関係性でいいのか自問自答する。


 ――天城家、朝食を終え珈琲を置く父。

「ところで瑠衣、留学とか進学する準備とか、私達は何もしなくていいのか?」

 抑えきれない圧が存在しない風のように吹く。

「ええ、お父さんお母さん、私の人生の目的、そしてそれに至る目標は既に決まっているので大丈夫です」

 軽く受け流すように淡々としている瑠衣。

「そうか、瑠衣がそういうなら何も心配は無い」

「何かあったらいつでも言ってね~」

 ――父はそれなりの会社組織を束ね世間では成功者と言われる経営者、母は父と私を愛情いっぱい支えてくれる専業主婦。

 良い環境だと思うと同時に感謝を忘れずそれに甘えることはせず、私は私の幸せのために思考し行動していく。

この作品は「カクヨム」「小説家になろう」にて

投稿・掲載されています。

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