表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/28

15話:事件勃発!?


 そのあと結局、野田とちゃんとした仲直りはしてないけど、バカ話をしている。


 そんな野田が――、突然真面目な話を俺にしてきたらどう思うだろうか。



1.まず信じられない。




2.とりあえず話を聞く。




3.呆れた顔で無視。




 俺の頭の中に、三つの選択肢が浮かんできた。どれが一番得策だろうか、と考えてみる。


 うーむ……。


 俺は一人、腕を組んだ。そしてちらり、と野田の顔を見てみる。


 ……野田は、とても真剣な顔をしていた。これは恐らく、彼の本気の表情だな。


 と、いうことは……。


 俺の頭の中で、『とりあえず話を聞く』の選択肢がピカピカと点滅している。……初めて野田がこん

な真剣な表情してるの見た。


「え? もっかい言って、野田」


 俺は人差し指を一本立てた。


「おう。何回でも言ってやるよ。……俺たちは、いや、俺と山崎は、他校の奴に喧嘩を売られました! ……分かったか?」


「……ああ」


 俺は軽くうなずいてから、野田の言葉を頭の中でもう一回繰り返した。……って、


「た、他校の奴に!? 何でだよ!?」


 ホントありえないと思う。何てこったい。


「何でって……決まってるだろ。奴らといざこざ起こしたんだよ。あいつがな」


 いやいや決まってねーし。


「あいつって、山崎が?」


「そうそう。まったく、山崎の奴無茶しやがって……とまぁ、それはどーでもいいんだ。




 それでな、今日、そいつらが仲間引き連れてここに来るんだってさ」




 野田が、さらっと、本当に軽い調子でこう言う。


 だから、最初俺は、そっかぁ、くらいにしかとらえられなかったのだ。


 でも、何秒かしてから、やっと気付いた。


「は!?」


 仲間引き連れてくるって……かなりやばいんじゃねーのか?


 それを野田に聞くと、


「ああ、まぁ何とかなるんじゃね?」


 こう返された。


 なんで野田とか山崎はこんな平気そうなんだろう……。


 と、思っていると


       トゥルルル~♪

 


 野田の携帯がなった。


「ん?」


 野田がさっ、と携帯を取り出し、画面を見つめる。


「ッ……!」


 その野田の表情が、一瞬にして固まった。


「野田? どうかしたか?」


 若干心配になった俺は、野田にこう聞いた。


「……山崎が……奴らに絡まれたらしい……」


「なっ……!!」


 俺は、野田の顔をじっ、と見つめた。でも、その顔には答えは何も書いていなくて。


「じゃ、どーすんだ? 助けに行くのか?」


 野田が、何かを迷っているような顔をする。


 そして、


「行く」


 彼は自分自身に言い聞かせるように、小さい声でこう言った。


「……OK。行こう」


 俺はゴクリ、と息をのんだ。







 

 ……何だか大変そうなことが起こりそうな予感がした。


夏休みに入って、受験生なので、更新遅くなります><

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ