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【闇堕ち直前】主人公の色なし観察日誌1  作者: 荒屋朔市
地底探索

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41/50

大裂目に迷宮探索グッズで挑む僕と、ブチ壊しにかかる同行者(13-2)

どうやら、第二の見せ場のようですね。



 地図を片手に僕が先導し、エシュが後ろからついてくる。発光キノコの青白い光が道をぼんやり照らす。

 やがて、足元が崩れかけた区間に差し掛かった。人ひとりが通れる幅しかない。覗き込めば、淵が崩れて真っ逆さま。なんてこともあり得る。

 鞄から細い縄を出し、石を握り締め、地面に楔を打ち込む。

「こっち持ってて。楔は抜かないでね」

 端を手渡し、僕は慎重に渡る。一歩ごとに砂粒が靴裏から落ち、闇に吸い込まれていく。鼓動がうるさくて、他の音は聞こえない。

 渡り切って振り返る。エシュは僕の何倍も重い。同じ方法では崩落必至だ。

 もう一つ楔を打ち込み、引っ張って強度を確かめる。

 その隙に、空気の圧が頬をかすめ、大きな着地音と地面を擦るような音が響いた。土埃を避けて、そっと目を開ける。腰布の粉塵を払うエシュが、こちら側の背後に立っていた。

 縄も楔も、必要ないらしい。

 

 

 さらに進んだ先で、また分岐点に差し掛かった。地図によれば、ここを右に曲がると正規ルートだ。


 発光キノコの光も大分弱まってきた。この先は、自生している光苔の明かりだけを頼りに進むしかない。


 その前に休憩しよう。妙な穴も開いてないし、水たまりもない。静かで落ち着けそうだ。


 壁に背を預けて座り込み、水筒の水を一口飲むと、鞄から保存食を取り出す。噛むのに覚悟がいる硬いパンと干し肉だ。


「食べる?」


 パンと干し肉を一切れ差し出すと、それをエシュは指先でつまみ、しばらく見つめてからパンを口に運んだ。小気味よい音が響き渡る。


 

地底魚の燻製肉は貴重なタンパク源。

休息を怠っては後々に響きます。

切り替えて行きましょう。

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