セーター

　静電気に注意。

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　大陸帰りの北風が 天下の往来 我が物顔で

　ミニスカートの女学生の脚(あし)に

　さがない いたずらしかけてく

　夏の火照(ほて)りを冷(さ)ますには

　遅すぎるから お呼びじゃないさ

　招かれざるとは言われちゃ おまえもつらいとこ

　だけど きょうのぼくにはセーターがある

　羊をまるごと 一匹 編みあげたような

　だけど きょうのぼくにはセーターがある

　羊にまるごと からだを つつまれてるような

　ねじれたつのまで はえてきそうだな

　都会育ちの寒風(さむかぜ)が 勝手知ったる 我が町だよと

　コートの襟(えり)で疲れた顔 隠す

　サラリーマンにも容赦ない

　秋の名残(なご)りを薙(な)ぎ払う

　吹いてくれるを 恨むじゃないが

　諸手(もろて)を挙(あ)げては 迎えてやれねえ冬将軍

　だけど きょうのぼくにはセーターがある

　羊をまるごと 一匹 着込んでるみたい

　だけど きょうのぼくにはセーターがある

　羊がまるごと からだを だきしめてくれてる

　ジンギスカンでも食べに行きたいな

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　たまには着ます。

制作：ひだまりのねこ先生