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魔族に転生したので魔族の頂点を目指したいと思います!  作者: 揚惇命
4章 聖血戦争とクーデターの結末

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第4話 各地の小競り合い

ダルタン率いる前線部隊は、リグレスト聖教国のヴァンパイアハンターと対峙していた。「今こそ、恨みを晴らすとき。吸血鬼共を根絶やしにするのだ」先頭の男の声で、銀の弾丸による攻勢を仕掛けてくる。ライトデスガンの攻勢が止んだと思ったら、今度は銀の弾丸だ。全く泣けるぜ。ダルタンの心の声に応えるかのようにエリザが「まぁ、でもあの新兵器よりかは幾分かマシだ」と言い、アルノルトも「違いない」と同意する。「お前ら、この前線砦が抜かれたら終わりと思え。なんとしてもここで食い止めるんだ。行くぞー」とダルタンは吸血鬼たちを奮い立たせる。「イリス、ミーア」とダルタンは2人を呼ぶ。そして「いつものように暴れてこい」と指示した。ヴァンパイアハンターの銀の弾丸を避けつつイリスが3人斬り捨てる。「クソ、裏切り者のイリスか?ふざけやがって殺せー」先頭の男に呼応して、5人のヴァンパイアハンターが襲いかかる。「全く、女相手に複数ですか?ヴァンパイアハンターは、いつから法皇の奴隷に成り下がった」と罵倒する。その言葉にたじろいだ隙をミーアが見逃さずサクッと切り裂いた。「キャハッ。戦場で隙を見せるなんて、お馬鹿さんたちの集まりですにゃ。イリスと私が居る限りダルタン様には、一歩も近づけさせないにゃ」テヘリと嘲る。「ダルタンの娼婦如きが舐めやがって、ええい戦略的撤退だ。あまり失ってはいかんからな。覚えてやがれ」とまるで三下のような言葉を吐き撤退した。「昔のヴァンパイアハンターは孤高で気高かった。何故こうも変わってしまったのか」そういったイリスの顔は寂しそうだった。「イリス」ミーアは心配そうにイリスを見つめる。「あぁ、すまない。少し、感傷的になってしまった」とイリスは言う。「イリスの大切な居場所はダルタン様の隣にゃ。その上でヴァンパイアハンターの再興も考えたら良いにゃ」というミーアの言葉に笑いながら「吸血鬼になった私がヴァンパイアハンターの再興か?それはちと面白いな。だがその場合はヴァンパイアを抜いて、ハンターにするとしよう」と言う。ミーアは笑いながら「さぁ帰るにゃ」と言った。前線砦、リグレスト聖教国の被害、ヴァンパイアハンター8名の戦死。吸血鬼軍の被害、銀の弾丸による軽傷者多数。リグレスト聖教国軍撤退による吸血鬼軍の辛勝。


一方もう一つの前線では、魔頂村から援軍として派遣されたクレハたちが、傭兵の対処に努めていた。「クソ、キリがねぇ」絶え間なく突撃してくる傭兵共にクレハを含め全員が息も絶え絶えだ。「クレハ様、危ない」カーミラの魔法でクレハを狙っていた背後の傭兵が氷漬けになる。「カーミラ、すまない。助かった」御礼を言い別の方向から来た傭兵を斬り捨てた。「全く、マジなんなの。コイツら。ゾンビって感じ〜」と言いながら焼き払っているメルの言葉に「同意するぜ全く」と返した。本当に次から次湧いて出てきやがる。1人100は斬り捨ててる筈だ。「ですが、何故こうも頑なに突撃するのでしょう?新兵器とやらの援護があるのならまだしも、無いなら吸血鬼に傷をつけるのは不可能では」エキナの言葉にリリが「コチラが攻勢に出ないのは兵数が足りないと悟らせないため。それと同じで向こうは攻勢をやめた時点で兵数が足りないと悟られるからだ」と答える。リリは戦場では、語尾も普通になる。そして伝説の魔物と言うだけあり知能もかなり高い。「なるほど。だから散発的に兵を動かし絶えず攻めてるってわけか?それも死んでもいい傭兵を使ってよ」とのリコルの言葉にリリが頷いた。「だから傭兵さんたちの顔が心無しか悲壮感を漂わせていたのですわね」リンダの言葉にリリが笑いながら「悲壮感か。確かに奴らは、我らに殺されなくても、撤退すれば殺されるであろうな。味方であるリグレスト聖教国の信者共に」と言ったので、クレハは「何故?」と尋ねた。リリは「我が配下の者がライトデスガンの排除を速やかに終わらせられるように邪魔な傭兵共と取引したのだ。お前たちをリグレスト聖教国の2倍の値段で我が雇ってやろうとだから引けとな。そしたらイスルギと呼ばれた者が『いや、あんたの提案に乗ってやる。だが金は要らねぇ。代わりと言ってはなんだが、リグレスト聖教国で奴隷のように扱われてる、今の傭兵を解放してやりてぇ。解放戦を起こした時、助けてもらえちゃくれねぇかい。アンタのような伝説の魔物を使役している、御方の支援が得られるなら、これほど心強いことはねぇよ』と言うので、我は、一存では決めれぬが、我が主に進言はしようと返すとイスルギは『今はその言質で充分だ。俺たちは、これより枝垂桜海洋国家を目指し、この戦場を離脱する』と言った。困惑しておる傭兵共もおったが、最終的には全員がイスルギに従って1万5千の傭兵がこの戦場から逃亡したのだ。さてこれを知ったバーン8世法皇がこれ以上の奴隷の逃亡を許すかな」と悪そうな笑みを浮かべていた。「リリは、クレオ様に似てきましたわね。その敵を罠に嵌めた横顔クレオ様にそっくりですわ」とのリンダの言葉にリリは嬉しそうな顔をしていた。リグレスト聖教国の被害、傭兵数千の戦死。吸血鬼軍の被害0。戦争状態、継続中。

ここまでお読みくださりありがとうございます。

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