表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔族に転生したので魔族の頂点を目指したいと思います!  作者: 揚惇命
4章 聖血戦争とクーデターの結末

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

95/220

第1話 聖血戦争勃発

話は魔帝戦争が起こる少し前に遡る。ラーキア城にて、ウルファスが慌しく扉を開けて、執務室に入ってくる。レオンダイトは「騒がしいぞどうした?」と声をかける。「兄上、レブラ砦にバーン8世法皇率いるリグレスト聖教国約10万が攻め寄せてきたとのことです」ウルファスの言葉に青ざめるレオンダイト。すぐに平静を取り戻し「なんだと、そんな大軍、我々も援軍に向かわなければとても防ぎきれないだろう」とことの重大さに気付く。「アーロン兄上からも援軍求むとのことです」「わかった。すぐに向かおう」そして愛する妻であるリリアの方を向き「リリアは身重なんだから大人しくここで待っていてくれ」と言う。リリアは少し躊躇した後「でもレオン、いえ、わかったわ。貴方がいない間城のことは、任せて」と言う。ウルファスも愛する妻に「ホワイティもお腹の子のためにもここで待機していてくれ」と告げる。ホワイティは決意のこもった眼でウルファスを見つめ返し「ウルファス、くれぐれも気をつけて、リリア義姉様のことは私がお守りします」と返した。


レブラ砦に向かうと5つの戦場で、吸血鬼軍8万とリグレスト聖教国10万の壮絶な戦いが始まろうとしていた。本陣にいるレオンダイトの弟であり吸血鬼軍の総大将を務めるアーロンに声をかける。「アーロン、無事か?」「あぁ、兄貴、巻き込んじまってすまねぇな」「アーロン、気にするな。それより戦況は?」「圧倒的に不利だ。今前線で兄貴の馴染みたちが食い止めてくれてる。最終防衛ラインは王侯貴族の三家が担ってくれてはいるが。奴ら銀の弾丸を潤沢に準備してやがる」「まずいな」銀の弾丸とは、ヴァンパイアハンターの使う対吸血鬼殲滅武器だ。頭を抱えるレオンダイトに話しかける1人の女性。「レオンダイト様、今こそクレオ様から賜った恩を返す時。私たち鬼人族と竜人族が吸血鬼たちの数の手当てをします」「セリア、付いてきていたのか?」「リリア様よりレオンダイト様たちを助けて欲しいと承りましたので」「すまない。頼めるか」「当たり前です。皆、救護所の準備、重症者の方から治療していくわよ」「オーーーーーーーー」クレオが助けた鬼人族や竜人族の頼もしい声を聞きレオンダイトも覚悟を決めてアーロンに告げる。「アーロン、俺も前線に向かう。お前は吸血鬼の総大将としてここで全体の指揮を取るのだ」「しかし、兄貴が取った方が」と渋るアーロンにレオンダイトは「どこに魔王の目があるとも思えん。極力でしゃばらない方が良いだろう」と告げ「くっわかった」とようやく納得するアーロン。


一方その頃、前線ではダルタンたちが来る敵を迎え討ち暴れていた。ダルタンが全体を見回しエリザとアルノルトがカバーする。「エリザ、右から新手が来るぞ」「わかってるよダルタン。チッ、キリがねぇ」「背中はこのツルギがお守りいたします」「頼んだよ」エリザの旦那でもあり眷属でもあるツルギとの連携で、右から来た敵の新手を抑え込む。一息吐く間もなく「アルノルト、左から新手だ」「了解した。ダルタン」「このミリーがアルノルト様の背中は守ります」「ミリー、今夜も愛してやるぞ」「きゃー、頑張らないと〜」アルノルトの妻であり眷属でもあるミリーと共に左から来た敵の新手を対処する。左右に意識が集中するあまり疎かになっていたところを助けられるダルタン。「ダルタン様、指揮に集中するあまり御自身が疎かですよ」「すまねぇなイリス、助かった。流石頼れる嫁だ」「ダルタン様〜もっと言って〜」「私もいますにゃぁ」「ハハハ、ミーアのことも、もちろん忘れてなどいないさ」愛する妻であり眷属でもある2人のサポートを受け辛口を叩ける程度に回復したダルタンはふと考える。「しかし、どうして、このタイミングで、リグレスト聖教国が一斉蜂起したのか?まるで何かの作戦かのような怪しさがある」「考えていても仕方ないですよダルタン様」「来る敵を打ち倒すのみにゃぁ」2人の言葉に「そうだな」と呟き前を向き直す。突如として聞こえた懐かしき友の

「皆無事か、これより俺も援護する」との声にダルタンは安堵し「レオンダイト、助かる」と感謝した。「バットン、ポーチ、モーグル、かき回してこい」「はっ主様」レオンダイトは、従魔たちも総動員して、追い返した。そして、なんとか耐えきり1日目が終わった。


その日の夜、バットンがいつまで経っても戻らず、バットンの帰りが遅い。何かあったのか?と心配するレオンダイト。そこに、傷だらけのバットンが帰ってきた。「バットンその怪我は?」「主様、ドジっちまいました。相手方の新兵器光の魔法を込めた銃をモロに食らっちまいまして、羽の怪我が治りません」「光の魔法の銃だと。索敵向きのバットンをここまで狙い撃ちできるってことは、相当な精密射撃のできるスナイパーがいるってことか?」「恐らくは。姿を見るところまだ幼さの残る女でしたが。とてつもない力を秘めているかと。主様も用心してください」「バットン、ゆっくり休んでくれと言いたいところだがそんなものまであるならひょっとしたらひょっとするかも知れぬ。クレオに援軍要請に向かってはくれぬか?」レオンダイトの命令に困惑し「主様、クレオ様を巻き込むおつもりですか?」と返すバットン。それにレオンダイトは「巻き込むも何も奴らの狙いは吸血鬼の殲滅、俺たちがやられるとその矛先はリリアに向きその後はクレオに向く。もう巻き込まれているも同じだ。このまま防戦一方より、領地経営も上手くいき、いろんな種族と融和しているクレオに援軍を乞うのが良いだろうとの判断だ」「主様、わかりました。そういうことでしたらこのバットン傷だらけの身体を押して、なんとしてもクレオ様から援軍を求めて参ります」そう言いバットンがクレオの領地に向けて飛び立った。


バットンが飛び立ち2週間が経っている。相変わらず吸血鬼軍は防戦一方でなんとか食い止めているが敵方の新兵器これ以降ライトデスガンと命名する。それに傷を負う吸血鬼が増え前線の維持もキツくなってきた。この状況にレオンダイトたちは頭を抱える。「まずいな」「あぁ、ライトデスガンをなんとかしないとこのままだと前線が抜かれかねない」「死に物狂いで突撃して壊して参ろう」「やめろアルノルト、アタイ達が死ねばそれこそこの前線は終わりだ」「何か手はないものか?」頭を抱えるレオンダイトの元に懐かしい声が響く。「どうやらお困りのようだね。レオンダイト様」「クレハにリンダ、それにリコルにエキナ、メルとカーミラにリリとミミまで。久しぶりだな。援軍かたじけない」「遅くなって申し訳ない。敵の兵器の破壊はこのリリがやってやるとしよう。ミミは薬でみんなの治療を頼む」「わかったの〜まずは、これをみんな飲んで」ミミから手渡された薬の瓶を開け中身を飲み干す。するとみるみる元気になる吸血鬼たち。その瞬間方々で「なんだコレ」「すげぇ」「一気に疲れが吹っ飛んだぜ」「これならまだ戦える」と歓喜の声が轟く。確かに全身から力がみなぎり傷も癒えた。これがジャッカロープの薬の力か。ありがたいこれならなんとかなるかもしれない。先ずはライトデスガンをリリになんとかしてもらうことにしよう。

ここまでお読みくださりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ