表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔族に転生したので魔族の頂点を目指したいと思います!  作者: 揚惇命
3章 領地改革と帝国の襲来

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

81/220

第18話 動き出す陰謀

【クレオ視点】


領主館の執務室の扉が開き傷だらけの父様の従魔であるスカウトバットのバットンが挨拶する。


「クレオ様、お久しぶりです」


「バットン、そんなに傷だらけでどうした?まさか父様の身に何かあったのか?」


「はい。リグレスト聖教国が大挙し北の防衛砦に攻め寄せ、主様やウルファス様も出撃しました」


「父様たちは蟄居処分を受けていたはず。救援に向かえば魔王に勘繰られるぞ」


「はい。御察しの通りだと思いますが心配いりません。吸血鬼領を抜けられると次は魔族領なのでアーロン様が主様に救援を求めたということにしています」


「いや、恐らく魔王の作戦だ」


「ど、どういうことでしょうか?」


「タイミングが良すぎる。先ほどもう一つの情報がもたらされたんだ。アラナミ、説明を頼む」


「はっ御館様。ランスホース帝国が総勢1万の軍勢を率いて魔頂村を目指して進軍を開始。狙いは我等の殲滅のようです」


「まさか」


「そのまさかだよ。恐らく魔王は本気で父様と僕を潰しにきている。不死者を憎むリグレスト聖教国と裏で何かしらの取引をし北の防衛砦に進軍させ、ランスホース帝国とは魔族の間引きを名目に魔頂村に進軍させたんだ」


「なんと、ではやはり」


「うちは残念ながら父様に援軍の派遣はできない。なんていうと思った?」


「えっ」


「リリ、ミミ、アリッサ、クレハ、リンダ、リコル、エキナ、メル、カーミラ、バットンに付いていき父様の救援を命じる」


アリッサが「いやです」とハッキリ言う。


「何故?」


「確かに養父ちちのことは心配です。ですがクレオ様を置いて行こうものなら養父に怒られてしまいますから」


「うーん」


「いや、アタイもアリッサはここに残るべきだと思うぜ。こっちのことは任せなリリちゃんもいるんだ。軽く救援してきてやるぜ」


「クレハ」


「玲王様〜こっちのことは任せるワン」


「リリ、わかったよ。皆、頼んだ」


「えぇ」


みんなの返事の後ミミが近づいてくる。


「どうしたミミ?」


「これ万能薬の入った小瓶ピョン。玲王様にも渡しておくピョン」


「ありがとうミミ。これお弁当ね。みんなで仲良く食べるんだぞ」


「わーい。ありがと〜ピョン」


「クレオ様、かたじけない」


「バットン、気にするな。リリたちはそのまま北のの防衛砦に向かわせる。バットンはこの事をエルフェアリーナ王国にも知らせて援軍を求めるんだ。うちがやられた後その矛先はエルフェアリーナ王国に向く。エイミー女王陛下のことだ軍勢の派遣をしてくれるはずだ。出し惜しみしようとするならこの手紙を渡すんだ」


「何から何まで、かたじけない。さすが主様の息子であらせられる。その聡明さ。感服いたした」


「褒めてもこれ以上は出せないよ」


「バレましたかな」


「バレバレだよ」


「ハハハ」


「笑う元気があれば大丈夫だ。この薬を塗っておく。無茶はしちゃダメだよ」


「御心遣い。感謝いたします。それではごめん」


そう言うとバットンはエルフェアリーナ王国に向かい飛び去った。


「アリッサ、エレイン、クレオ様のこと頼んだぜ」


「えぇ、クレハたちもくれぐれも気をつけて」「騎士として守り通す」


「あぁこっちも任せときな。クレオ様に最強の妻たちありって知らしめてやるぜ」


「マフラン、私とミミのいない間は貴方が従魔たちのリーダーだワン。クレオ様のこと頼んだワン」


「妾に任せよ。こちらの心配はせずとも良い。クレオ様の父上の救出頼むぞよ」


「わかったワン」


それぞれ挨拶を交わしリリたちは北の防衛砦に向かった。


【魔王側視点】


「ククク、やはりレオンダイトが動いたか。さすがモルドレッド殿の読み通りだな。危うく騙され続けるところであった。感謝するぞ」


「いえいえ、こちらも奴隷市場の一つをクレオというガキに潰されたので、そのお詫びですよ」


「奴隷はいくらいても構わん。我の優秀な子を産める胎が増えるからなぁ」


「えぇ素晴らしいお考えです。女は優秀な子を産むだけの存在。意思など捨て馬車馬のように子を産めば良いのです」


「全くじゃ。モルドレッド殿とは価値観が合う。それにしてもリグレスト聖教国を動かすとは思いもしなかった」


「彼の国は不死の魔族を恨んでおりますから歩調を合わせて殲滅しましょうと提案したら乗ってきましたよ」


「ハーッハッハッ。これで憎きレオンダイトを殺した後、エルフェアリーナ王国へ進軍して、エルフの女共を奴隷にしてくれるわ」


「上手く行くように願っております」


「モルドレッド殿、約束通り貴方がランスホース帝国の次期皇帝になれるように魔王国は全力でサポートいたしましょう」


「ドラゴレアム殿、宜しく頼みますぞ。ではこれにて、こちらも帰ってアーサーの馬鹿兄貴殿を動かさないといけませんのでな」


「そちらも宜しくお願い致しますぞ」


【リグレスト聖教国視点】


「バーン8世法皇様、この時をどれほど待ち浴びていたか。必ずや吸血鬼共の殲滅お願い致します」


「うむ、信者たちよ待っておれ。このワシ自ら出陣するのだ。必ずやレオンダイトとアーロンの首を挙げてくれようぞ」


【ランスホース帝国視点】


「アーサー兄上、エレインの居場所がわかりました」


「モルドレッド、エレインは死んでいなかったのか?」


「えぇ、どうやら魔頂村のクレオという少年の娼婦となっているようです」


「なんてこと、あのエレインが魔族如きに負けたというの」


「いえ、どうやら隷属の首輪を使い脅しているとのことです。グィネヴィア義姉上」


「魔族が徒党を組んでやりたい放題ってか腕がなるぜアーサーとっとと殲滅してやろうぜ」


「ガウェイン、もちろんだ」


「狙うはクレオの首、皆のもの出陣だ〜」


アーサーたち総勢1万が城から魔頂村を目指して進軍する。


「モルドレッド様の狙い通りですなぁ」


「アグラヴェイン、奴隷市場の失態をこのクーデターで注いでもらいますよ」


「もちろんそのつもりです」


「このクーデターが上手くいけばグィネヴィアを我が妃にできるのだな」


「えぇランスロット殿、貴方の愛しい人は貴方のものになるでしょう」


「待っていろグィネヴィア、必ず貴様を我が妃にしてやるぞ」


そもそもグィネヴィアは私の仕込みで既に魔素に侵されてますから無理でしょうけどねぇ。


魔王国から人を生きる屍にに変えてしまう魔素を手に入れ、それを投与しましたからね。


グィネヴィアだけでなく元小国の奴隷兵士共にも投与しましたしクスクスクス。


死んでもゾンビとして何度でも生き返って苦しめてください。


グィネヴィアに魔素を投与したのがアーサーだということにすれば、ランスロットを永遠に利用できますからね。


嘘も方便ということです。


「では、我々も行動に移すとしましょう」


「了解」

「あぁ待っていろグィネヴィアグィネヴィアグィネヴィア〜〜〜〜」


クスクスクス、魔王国からも援軍が向かっている。


馬鹿兄貴のアーサー寄りの騎士には、アーサーの援護のため城外で待機しているように命じている。


城内で何か起こっていたとしてもわからないだろう。


城内にいる王侯派連中も買収しておいた。


まぁクーデターが成功した後、魔素を投与して生きる屍にして私財没収ですがね。


裏切るのは良くても裏切られるのはごめんですからね。


城外のアーサー派は、クーデターが成功したあと従わぬなら各個攻め殺せば良いだけだ。


後は奴隷市場を潰してくれたクレオが死ねば万々歳なんですが恐らく無理でしょう。


徒党を組まぬ魔族を束ねる力量、魔法の応用、指揮できる頭脳、あの者の方が魔王よりよっぽど面倒なので、今回殺せずとも手痛いダメージになると良いのですがね。


そのために馬鹿兄貴には頑張ってもらいたいものです。


大好きだったエレインの奪還のためにせいぜい命の灯火を燃やし尽くしてくださいよハッハッハッ。


まぁ終わった頃には帰るところはないですからクスクスクス。

ここまでお読みくださりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ