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魔族に転生したので魔族の頂点を目指したいと思います!  作者: 揚惇命
3章 領地改革と帝国の襲来

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第12話 一騎討ちの行方

【クレオ視点】


「我が名はクレオ・ヴラッド、総大将である。腕に覚えあるならいざ参られよ」


「私の名はエレイン、誇り高き騎士国ランスホース帝国の騎士軍将が1人、吸血鬼如き恐るるに足りません。いざ尋常に勝負」


お互い名乗り終わると先ずは僕から仕掛ける。


先ずは遠距離から弓を放つ。


カキーンと弾かれ、エレインが接近してくる。


「弓使いですか?そのような攻撃効きませんよ。終わりです」


「弓使いに接近戦は不可能とでも思ってるんですか?甘い考えは捨てられた方が身のためですよ」


僕は刀を抜きエレインの槍を叩き切る。


「この破砕丸に壊せぬ武器無し」


「くっやりますねぇ。ですが武器が1つなどと思わぬことです」


エレインは剣を抜き2合3合と打ち合う。


「やりますねぇ。私がここまで苦戦した強者は貴方で2人目です。敬意を表します」


「お褒め頂き恐縮です」


流石はランスホース帝国の騎士軍将だ。


手が痺れてきた。


剣の扱い方の動きも全然違う。


打ち合ってるように見えて、その実僕の防戦一方だ。


4合5合と打ち合う。


「真に魔族として存在しているのが実に惜しいです。ですがもう限界のようですね。次で決めます」


「はぁはぁはぁ」


エレインの言う通りとうに限界など超えている。


だが引くわけには行かない。


このまま奴隷商人を逃せばまた多くの虐げられる者たちが王都に出回ることになる。


それだけは何としても阻止しなければならない。


たかが1人かも知れない。


それでも奴隷商人たちへの抑制につながると信じている。


奴隷を連れて王都の街道に向かえば襲われるかも知れないと抑制できれば良い。


確かな未来のためにここで僕が引くわけには行かない何としても。


奥の手を使うしかない。


僕は刀の向きを変える。


峰打のための逆刃刀だ。


「一騎討ちの最中に考え事とは、まだまだ余裕がありそうですね」


「いえいえ、立ってるのもやっとですよ」


「まぁ良いでしょう。これで終わりです」


エレインは言い終わると剣を縦と横に振り十字に切る。


「この技を使わせたことは魔族では誰1人いません。まさに強者と言える貴方への私からの手向けです。十字斬」


いやいやいや待って待って剣から衝撃波ってマジかよ。


予想外の攻撃ではあるがエレインの勝ち誇った隙だらけの顔、ここだここしかない。


僕の全身全霊の一撃を持って決着とする。


僕は十字斬とやらが当たる寸前に転移魔法で、エレインの後ろに回り込み、逆刃刀による全身全霊の一撃を叩き込む。


「まさか転移魔法の使い手だったなんて油断してしまいました。申し訳ありません◯◯◯様」


エレインは気を失った。


最後の誰かを慕う言葉だけは僕には聞こえなかった。


奴隷商人の始末をしようとするゴブリットを止める。


「待て、ゴブリット。決着したとはいえ。エレイン殿と協議してからだ」


「クレオ様の御心のままに」


そう言い下がる。


この奴隷商人を見る限り腕と足は縄でぐるぐる巻き、目は布で縛って真っ暗闇、口にも縄を噛ませて喋ることすらできない。


この感じ恐らくエレイン殿は魔王国と繋がっている側と敵対派閥に属する騎士軍将であり、ここに居たってことは敵対派閥に奴隷として売られたのだろう。


だがここにいる他の者と違い隷属の首輪は着用していないってことは誰かが匿っていた?


「エレイン様をどうなさるおつもりですか?」


「誰だ」


「私はここの全ての娼館のオーナーをしています。ランスホース帝国の人間とサキュバスとの間に産まれたハーフサキュバスのモネと申します。いつかここをランスホース帝国が解放してくれると信じ、ランスホース帝国の騎士とお見受けしたエレイン様の首にとある魔法をかけて、秘密裏に匿っていたのです」


「なるほど、通りでエレイン殿の首には隷属の首輪が無かったのだな。そして貴方にも」


「えっ貴方にはこの首が普通に見えていたのですね。それならお話ししましょう。父であるランスホース帝国の騎士と母であるサキュバスの悲哀を」


「待って、それは長くなる?長くなるなら今は良いかな」


「ガーンですわ。話聞かないとかありえないのですわ。そんなに時間が惜しいならかいつまんで話してやるのですわ。父のことを本気で愛してしまった母は私という忌御子を産みましたわ。私はすぐに捨てられるの認識変化の魔法を使い逃れましたわ。そして私の首とエレイン様の首にも認識変化の魔法をかけていますのよ」


「なるほど。僕は奴隷の解放のために奴隷商人を叩き潰したかっただけだ。エレイン殿には何もしない安心してくれ」


「わかりましたわ」


「うーんここは天国とは何も変わらないのだな」


「おはようございますエレイン殿」


ニコッと笑う僕を見て驚くエレイン。


「何故、ここに貴様がいる。そうか貴様も死んでしまったか。そうかそうか相打ちであったか」


「いやいやいやこの刀見てくれるかな?」


「ん?これはまさか逆刃刀?アッハッハッハなるほどあの死地に置いて其方は私を殺そうとせず生かして倒すとは真の武人よ。私の完敗ね。奴隷商人のスレイブのことは好きにして構わないわ。どうやら話を聞く限り私の居場所も無くなってしまったみたいだしね」


居場所が無くなった?


詳しく話を聞く必要がありそうだ。

ここまでお読みくださりありがとうございます。

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