第7話 来訪者③
【クレオ視点】
「クレオ殿、お久しぶりでございます。スケルトン39610我が配下のスケルトン総勢10名を連れて参りましたぞ」
「久しぶりだねスケルトン39610君」
名前が長いシーザーの時も思ったけどとにかく長い名前が長いそれに個性があるくせに名前に個性が無さすぎる語呂合わせっぽい識別番号が多かっただけかなぁ。
「ここに来る途中生きてる雌と雄の馬をそれぞれ2頭づつ、既に事切れていた馬はこうしてスケルトンホースとして蘇らせてやりましたぞ。どうぞクレオ殿お納めください」
「おお、これは有難い」
馬は戦にも使えるし、スケルトンホースなんて不死の馬は強すぎる〜〜〜。
普通の馬は農地を耕すために使って、亡くなった馬はスケルトンホースとして甦らしてもらい戦に運用することもできる。
「ところで39610の頭、このなんの変哲もなさそうな普通っぽいのがこれからの魔族領の未来に欠かせないってお前が推すほどの人間なのかよ」
「これ無礼だぞ。この御方は間違いなくこの魔族領の現状を変えてくださる御方と我輩は信じておる」
「頭がそこまで推すってことは相当な御仁のようだ。俺たちも精一杯お支えしやすぜクレオの親父」
どうやらスケルトンたちはアニキだのカシラだのオヤジだの向こうで言うところのそっち系っぽい印象を受けた。
ならこんなのも喜ぶかも知れない。
「スケルトン39610よ。我が配下となると言うのならその名ではダメだ。今日よりサモン・ボーンと名乗るが良い。気に入ったのなら盃を飲み干して契りを結ぼうではないか」
「これは粋な計らいよ。そこまでしてもらってお受けせんわけにも行きますまい。このサモン・ボーン、これよりはクレオ殿を親父と敬いお支えすることを誓いましょうぞ」
サモンは盃に入った葡萄で作ったワインをグビグビと飲み干した。
「宜しくなサモン」
スケルトンホースは僕の愛馬になった。
とにかく速いのでセキトと名付けた。
馬たちのために厩舎を建築し、安らげる場所の提供をしてやると凄く喜んでいる。
スケルトンたちの家は武器をすぐ取り出せる感じの家を御要望なので、各寝室に武器をすぐ持てるように立てかけ台を作った。
そこに各々得意な武器を立てかけている。
弓が多いがチラホラ斧や剣などを立て掛けるスケルトンも居た。
恐らくクラス対抗戦で学んだサモンが里に持ち帰り皆に弓の扱い方と近づかれた際にも戦えるように近接武器の扱い方も教えたのだろう。
手作り感満載だがよく手入れされてる弓や剣や斧だ。
相当努力した形跡が窺える。
あっそうそうスケルトンたちの部隊名は一将万骨に決まった。
功名や手柄は上に立っているものが得るがその影には多くの犠牲がありそれを決して忘れてはならないと言う意味だ。
この後多くの屍からスケルトンを生成して、万の骨のカシラとなり、骨産みのサモン誕生の瞬間であった。
それはさておきセキトのお陰で色々行動範囲が短縮されるようになったのは有難い。
スケルトンホースとなり話せるようにもなりまた元馬だから馬とも話せるので快適かどうかとかそんな話もしたりしているらしい。
「クレオ様、また新たな来訪者のようです」
狼になり隣にやってきたアリッサにそう告げられ、セキトに跨り向かう。
「クレオ殿、御無沙汰ですなぁ。ゴーレム5066、ゴーレム共を連れて参りましたぞ」
「ゴーレム5066君、久しぶりだね。歓迎するよ」
「ほほぅ此奴が5066が身命を賭してお守りしたいと言い出した御仁か。小さいのぅガッハッハ」
「小さくてもクレオ殿の指揮それに戦いそのどちらも目を見張るものがありましたぞ。皆も共に戦えばワシの言うことがわかるはずだ」
「さようか。では見極めるために我らも世話になるとしよう」
「ハハハ、頼らない僕のためよろしくお願いします。それにゴーレム5066だと言いにくいので名前を付けても良いかな?」
「ワシの名前なぞなんでも良いがクレオ殿が付けてくださるのなら申し分なかろう」
「では、ゴーレム5066改め、今よりロッキー・クライムと名乗るが良い」
「はっこれよりロッキー・クライム身命を賭してクレオ様の御身を守る盾となりましょう」
「部隊名は社稷之守なんてどうかな?」
「部隊名?まぁなんでも構いませんがのぅ。何か意味ではあるのですかな?」
「国家の守りとなる臣下のことなんだけど」
「ハハハなるほどそれは良いガッハッハ」
この後、劣勢の中にあっても士気を失わず勝機のために味方を鼓舞し耐え続けその凄まじい耐久力に相手も一目置く社稷之守の軍団長、不屈のロッキー誕生の瞬間であった。
「気に入ってくれたのなら良かったよ」
ゴーレムたちの家は土を固めて作るとかではなく普通に木の家が良いらしく、そこに土魔法で作ったであろう椅子に腰掛けていた。
土魔法で小さい泥人形サイズのゴーレムを作りそれがせっせと荷解きに働いていた。
家づくりの時も手伝っていた。
相当な力持ちらしい。
「その小さいのは、みんな作れるんだね」
「ハハハ土魔法を使いこなせるものならばこれくらい余裕ですなぁ」
「なるほど」
確かにクラス対抗戦においても魔法で作ったチビ泥人形たちが前線を維持するどころかむしろ押し返してるところすらあった。
いろんな運用方法があることもわかった僕も泥人形作れるようになろう(笑)
「御主人様〜どこでございまするか?また来訪者でございます〜」
カーミラの僕を探す声を聞きセキトに跨り出迎えに向かうのであった。
ここまでお読みくださりありございます。




