第5話 来訪者①
【クレオ視点】
アリッサたちと合流してから1ヶ月ほど経った。
その間に来客者用の家の建築、畑の周りを囲う柵の建設や鉄製武具の作成、羊の毛を刈る毛刈り鋏や牛の乳を搾る搾乳機の開発、鶏たちは日中は放し飼いにして、ヨモギや雑草などを細かく刻んで食べやすいようにして与える。
蜂蜜の採取も行った。
といってもビィが蜂蜜ができたら知らせてくれるので、1番上の段を抜き取り、ナイフで蜜蝋を剥がして網の上に乗せて蜂蜜が滴り落ちるのを待つだけだ。
毎日作物が実ってる方がなんだか嬉しいのでフルートたちとベジタリアたちに相談してみると収穫してから5日で実になるが取らなくてもすぐに腐りはしないとの事なのでずらして収穫をしてみた。
その結果毎日2種類の作物と果物が実り毎日収穫できる楽しみに目覚めた。
そして今目の前に懐かしい来訪者が来ている。
「クレオ殿お久しぶりですオーク009と我が隊の者9名だ」
「おぅあんたが部隊長が話してた面白い男か。今日からここで世話になる。宜しく頼む」
オーク009が率いている部隊の者のようで全員オークなのにぶくぶく太ってないそれどころ何どっちかというと筋肉細マッチョでイケメンだ。それに全員が手作りの木槍を装備している。
「僕はこの街の領主クレオ・ヴラッドです。友人の供のものなら喜んで歓迎いたします」
「へぇ〜街ねぇ。今の所村って感じじゃねぇか。カッカッカ」
「失礼だぞ弁えろ」
「ヘイ」
「ハハハ、確かにまだ街とは呼べないかも知れませんが僕は将来ここを虐げられたりせず皆が共存できる街となることを目指しているのです」
「それは素晴らしいお考えだと思います。さすが姉上からお聞きしていた通りの御方だ」
「姉上?」
「あっ妹については話したことありませんでしたね。俺の妹はエルフェアリーナ王国で第一師団の副団長をしています」
「ええええええええ、リーフさんの兄がオーク009君なの?というか呼びにくいなぁ何か名前を付けても構わないかい」
「ダークエルフである妹を両親と共にステテコ山脈の谷に捨てる時に全員で涙を流しながら申し訳ないとその姉上が生きていて2年前に手紙をくれたのですからほんとびっくりしましたよ。ちなみに俺は25歳、妹は20歳ですがね。名前に関しては好きに呼んでいただいて構いませんよ」
「あの魔族初等学校とはいったい?」
「あぁあれは部隊長を任されることになったものがその部隊の運用について学ぶところなので年齢はバラバラですね。まぁ俺はクレオ殿の話を聞いて全くその通りだと思いこうして部隊を預けられる主君の器であるクレオ殿の元に参った次第ですがね」
「なるほど。納得できたよ。ここで共に暮らすからにはオーク009に新たな名を授ける。今日よりダスティル・ピッグマンと名乗るが良い」
「かしこまりました。このダスティル・ピッグマン命尽きるまで主君であるクレオ様の槍となることを誓いましょう」
「あぁこれから宜しくねダスティル」
「あっ部隊のみんなの名前は僕には考えられないから勘弁して、でもそうだな部隊名決めるのはどうかな?」
「部隊名ですか?」
「うん思いつくので言うと単槍匹馬とかね」
「何ですかそれは?」
「一人で一頭の馬に一本の槍を持って乗り敵陣に乗り込むって言う意味なんだけど」
「それは何だか猛者って感じがしますね。その名前を部隊名に頂きましょう」
この後戦場にて多くの首をあげることになる単槍匹馬の軍団長、返り血のダスティル誕生の瞬間であった。
オークたちの家を作っているとまた新たな来訪者だ。
「お久しぶりですわクレオ殿。スライム3616と我が隊のもの9名ですわ」
「わぁ〜貴方が3616の言ってた。イケメン君ね。これからお世話になります。宜しくお願いしますね」
「この街の領主を務めているクレオ・ヴラッドと申します。スライム3616さんの供のものなら歓迎いたします」
「街?どう見ても村だと思うのだけれど」
「こら失礼でしょ謝ってください」
「すいません」
「ハハハ、確かに今はまだ街と呼べるものでは無いでしょう。ですが僕は将来ここに虐げられたりする者の無い皆で共存できる街づくりを目指しているのです」
これさっきも言ったなぁ(笑)
「それは素晴らしいお考えですわ。私もクレオ殿がドラゴレアム丞相に啖呵を切った時に目が覚めました。クレオ殿のお力になりたいと思い我が部隊を連れてここに参った次第です」
「スライム3616さんたちが来てくれて嬉しいよ。でも呼びにくいから名前を付けても良いかな?」
「名をつけてくださるのですか?それは是非お願いいたしますわ」
ヒューマンスライムは全種類の魔法が使える偉大な魔術師から名前を貰うとしよう。
「ここで共に暮らすスライム3616に新たな名を授ける。今日よりメデイア・マリンと名乗るが良い」
「承知いたしましたわ。命尽きるまでクレオ様の歩く道をお支えすると誓いますわ」
「これから宜しくねメデイア」
「あっ部隊のみんなの名前はつけてあげられないから部隊名でも構わないかな?」
「部隊名ですか?」
「うん思いつくので言うと天魔外道とか?」
「それは何ですか?」
「上の者である魔王や神を信仰しないって感じだったかな確か」
「それはなんとも挑戦的ですわね。でもそんな事知らないと思いますし良いかもしれませんね。その部隊名を頂きましょう」
この後、戦場にて味方を鼓舞し回復に攻撃の魔法のスペシャリストとなる天魔外道の軍団長、癒しのメデイアの誕生である。
ヒューマンスライムたちの家を作っているとまた来訪者のようだ。
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