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魔族に転生したので魔族の頂点を目指したいと思います!  作者: 揚惇命
3章 領地改革と帝国の襲来

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間話 弱った蜂と動物学校

【ビィ視点】


はぁー、次の女王蜂として新しい巣を作りなさいだって母さんも酷いこと言うなぁ。


母さんが死んだ時に巣を譲ってくれれば楽なのにブーブー。


そんなこんなで私が巣から飛び立ったのはつい先刻のことだ。


そして今私は死に直面している。


猿である。


というのも私が住んでいたところは山に近くてそこは野生の猿が多い場所として知られていた。


なのに私は考え事のあまり注意力が散漫になっていて、そこに踏み込んでしまっていたのだ。


全く最悪の1日なのだ。


私は命からがら逃げおおせることには成功したが羽を傷つけてしまい飛ぶ力が弱くなっていた。


そんな私は空いてた窓にそのまま入り込んだのだ。


そこには小さな赤ん坊が寝ていたといっても私からすればめちゃくちゃ大きいのだが。


その赤ん坊と目が合ってしまった。


あっ終わった赤ん坊とやらはなんでも口に入れる掴むと聞く殺されるブルブルと震える私にその衝撃はやってこなかった。


代わりにやってきたのは小さな赤ん坊が庭から持ってきたであろう美味しそうな花たちである。


それをその少年がパパと呼ぶかなり大きな人の抱える大きな箱の中で何かをして、私のいる窓際に置いて、そのパパと呼ばれる人が私を手のひらに乗せて、その箱の地面に下ろしてくれた。


「これで良いのかい玲王」


「うんパパ。ありがと。これできっとビィも大丈夫」


「ビィってこの蜜蜂かい」


「うん」


「そこはブンブンじゃないんだね」


「ビィ」


「わかったわかったじゃあ僕はママに呼ばれているから行くよ。大人しくしてるんだよ玲王」


その後去っていく大人の人、その赤ん坊は近づいてきて「いっぱい食べてゆっくり休んで元気になってねビィ」とこの時から私の名前はこの赤ん坊である玲王様が付けてくださったビィとなった。


そこから数ヶ月後美味しい蜜と安心安全の中でゆっくりと身体を休めた私は元気になり御礼を兼ねてこの家の庭近くの木で巣を作った。


できた蜂蜜を分けてあげるという共存生活も3年を迎える頃どうやら私の寿命も終わりを迎えようとしている。


「私は次の女王蜂である娘に玲王様のことをくれぐれも頼む」と言い残しこの世を去った。


次に私が目を覚ましたのは真っ白な空間で目の前の杖を持つ老人に次の生はというわけのわからない話をされていたが断ってその真っ白な空間でその老人の遣いの仕事をしていた。


そうして数年が経過した頃玲王様が亡くなられたことを知り涙を流す私にその老人が「もう一度逢いたいのか玲王とやらに」と言いそれに頷くと別の世界に飛ばされた。


その空間で出会った筋肉質の男性には見覚えがある。


「貴方様は玲王様の確かパ」


「はーいストップ〜それ言うと神様の怒りで君のこと潰しちゃうからねぇダメだよ。それはいっちゃダメなの。わかったら忘れるように」


「はい」


その後そこにいる動物たちと仲良くなり、先ずリリとミミとマフランがこの世界に降ろされることになった。


だがマフランがすぐに玲王様に逢えないのを見ていた私はすぐに逢いたいので時が来るまでここでお世話になることにした。


世話をしてくれるミルル様から聞く玲王様の話はとても心を温かくしてくれた。


そうしてタイミングが来たのか呼び出された私とミルミルとウルミとコッコは、玲王様の新たな力となるべくこの世界に降り立ったのだ。


【コッコ、ウルル、モモミ視点】


はぁー、今日も餌担当ブサイクだったコケ。


イケメンだとテンション上がるモゥ。


だよねだよねメェー。


私たちはこの畜産動物を専門に扱う動物学校で世話をされている鶏のコッコ、牛のミルミル、羊のウルミです。


まだ見ぬイケメンに恋する乙女三人衆なの。


そんな私たちが運命の出会いをしたのはコッコ2歳、ミルミル17歳、ウルミ7歳の時でした。


その人は動物たちをとても大切にしてくれます。


と言うかこの学校に来ている人で動物をぞんざいに扱う人なんてまぁ居ませんがけどその人はとても何をするにしても丁寧で本当に動物が心から好きなんだなぁという気持ちが伝わってくる子でした。


そしてイケメンここに限ります。


私たちは胸がドキドキしてました(笑)


その人が餌やり当番の時は誰よりもウォーミングアップをして他の子達より多く餌を手に入れます。


ブラッシングの時も真っ先に向かいます。


そんなこんなで玲王様と呼ばれる素敵な人との心トキメク2年が過ぎ去ったとき急にその子は学校に来なくなりました。


もう逢えないのかしらと不安に駆られる私たちの耳に3人の話すショッキングな内容が飛び込んできました。


「あー玲王のやつ自宅で首吊って死んでたんだろ」

「いやアイツが自殺なわけねぇ。ぜってぇあのクソ親に殺されたんだ」

「あー違いねぇ」

「特にあの留目とどめとかいう親父の方の玲王を見る目は何というかその同じ人を見る目ではなかったしな」

「アイツが世話してたコッコとミルミルとウルミも最近元気ねぇしな」

「動物に好かれる奴が自殺なんてすっかよ」

「わかったわかった俺たちだって自殺じゃねぇと思ってるけどよ警察がそう判断したんだからどうしようもねぇな」

「まぁ今はアイツが安らかであるように黙祷を捧げよう」

「あぁ」


そう言って去っていった。


それを聞いた私たちはショックのあまり食事も喉を通らなくなり数日後ポックリと3人一緒にあの世に行きました。


私たちの前に杖をついた老人が居て、尋ねます。


「ホッホッホ、誰か逢いたい人がいると見えるその人に逢えると言ったらどうする」


3人揃って「逢いに行きます」と言う。


「ホッホッホよろしいでは行って参れ」


そう言われて別の世界に飛ばされる。


そこで仲良くなった動物たちみんな玲王様と縁があるみたいですぐに仲良くなりみんなでお支えしていくことを決めた。


最初に行ったマフランが玲王様に逢うのに8年もかかったのを見た私たちはここで暮らしながら必要なタイミングで地上に降ろしてもらうことにした。


世話をしてくれるミルル様から聞く玲王様の話は楽しい。


そんなこんなで呼び出しを受けた。


そこには私たち3匹の他にビィが居た。


私たちは時が来たそう言われてそれぞれのこの世界の姿に変身して地上に降り立った。

ここまでお読みくださりありがとうございます。

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