第3話 懐かしい動物達との再会
【クレオ視点】
「その声はビィにミルミルにウルミにコッコか?」
「お会いできて良かった困っているとのことで畜産動物で応援に駆けつけましたモー」
ミルミルが代表で答えてくれた。
さらに嬉しいことにそれぞれが動物を連れてきてくれた。
蜂のビィは女王蜂と働き蜂数匹、羊のウルミは雄と雌の羊を2頭づつ、鶏のコッコは雄と雌の鶏を5羽づつ、牛のミルミルは雄と雌の牛を2頭づつだ。
「みんな後ろのそれはどうしたんだ」
「困ってる玲王様を助けるためにみんなで集めてきたメェー」
今度はウルミが代表で答えてくれた。
「みんなとここで再会できるなんて嬉しいよ。急いで家を作らないとだ」
「お待ちくださいコケー、その前に従魔契約だコケー」
「あっそうだったね。みんな集まって」
僕は1匹づつ盃いっぱいの血を飲んでもらい従魔契約した。
現実世界でのビィとの出会いは僕が1歳の時、窓から侵入してきた弱った蜜蜂がビィだった。
僕は庭で摘んできたいろんな花を発泡スチロールの中いっぱいの地面に父に頼んで植え替えて貰い窓に置いておいた。
ビィは美味しそうに花の蜜を吸ってたっけ(笑)
暫くするとビィは元気になり庭の近くの木に巣をつくり始め、定期的に蜂蜜をくれるようになったのだ。
それが終わりを迎えたのは父が亡くなり引っ越しした時だった。
まぁビィ自体は亡くなってただろうけどね。
生きてたとしたらとんでもない長寿だろうし、次の代の女王蜂が変わらずに蜂蜜をくれたんだろう。
ミルミル、ウルミ、コッコは動物学校で僕が担当していた動物たちだ。
ミルミルもウルミもコッコも僕に対してだけ人懐っこい感じで、それぞれの小屋で僕から与えられる餌を競い合ってたな(笑)
僕がなくなる前日まで世話してたから気になってたんだよね。
この世界で再会できてまた僕のところに来てくれるなんて可愛い子たちだ。
よーしおうち作ってやるぞ〜(笑)
取り敢えずビィたちとビィたちが連れてきてくれた動物たちの家は分けて作ることにした。
ビィの家は巣箱型の大きな家を作り、中にはトイレと送風機、食べ物の皿と飲み物の皿を作った。
連れてきたミツバチたちはどうやら僕にも馴染み深いミツバチのようだ。
ビィの連れてきたミツバチたちのくれる蜜蝋を塗った重箱型の巣箱を作ってやったところみんな喜んでくれたみたいだ。
周りに花をと思って悩んでいたらベジタリアが「任せといて」と言って蜜蜂たちの巣箱の側に花を生成してくれた。
どうやら蜜蜂たちも作物エリアに住むらしい。
ベジタリアたちが世話をしてくれるそうだ。
ミルミルとウルミとコッコは現実世界でも違う動物なのに仲が良かったので、大きな家の中に部屋を3つ作ることにした。
もちろん全ての部屋に食べ物の皿と飲み物の皿、トイレと送風機、足を痛めないように敷きマットを配置した。
抜かりはない(笑)
作物エリアの隣に新たなエリアとして畜産エリアを建設し、そこにミルミルが連れてきた牛のための牛舎、ウルミが連れてきた羊のための羊小屋、コッコが連れてきてくれた鶏のための鶏小屋を建設した。
建設が終わり移動させた後にあっ牧草がないと悩んでいると今度はフルートがやってきて「おまかせあれですじゃ」と言って牧草をたくさん生やしてくれた。
どうやらそこはドリアードとトレントということで草花の生成など簡単らしい。
みんなの協力もあって立派な畜産エリアが完成した。
これで中央の居住エリア、右の作物エリア、上に畜産エリアと3つのエリアが作れた。
次は飲み水としての運用や今はドリアードに頼っているが何かの拍子で頼らなくなったりした場合の時も考えて自分たちでも畑ができるように蒔き水としても利用できる綺麗な水源の確保だ。
だがこれには心当たりがある。
ここより少し東に行ったところに山脈がありそこに綺麗な湧水が流れているそうだ。
その水が作物エリアに流れるように水路を作る。
山を切り崩さないように絶えず湧水が流れる最終地点に先ずは穴を作り、溜池を作る。
その溜池から作物エリアに向けて水が流れるように水路を形成する。
これが難航した真っ直ぐだと水が流れない。
少し傾けながら道を整備して、ようやく作物エリアの周りに水が流れる水路ができた。
これで水魔法が使えるものが居なくても水やりや飲み水の確保が可能だろう。
次はトイレ問題だな。
トイレを作ったのは良いが処理機構は作れていない。
これについて悩んでいるとフルートが言った。
「なーに、糞尿は良質な肥料になるのでのぅ。作物エリアに撒いてもらえると助かるんだがのぅ」
「えっ糞尿が肥料になるの?」
今度はベジタリアが答えてくれる。
「えぇ、そうよ。クレオ様は知らなかったのね。糞尿はね良質な肥料なのよ。だから処理するなんてもってのほかよ。スライムたちだって喜んで食べるし」
「そうですのぅ。処理について悩んでいるのならのぅ。全てのトイレとやらの最終地点を地下にして、そこに溜まるようにして貰えれば後はワシらが手分けして作物エリアに撒きますぞ」
「わかった。じゃあそのようにするから処理についてはフルートたちとベジタリアたちに任せるね」
「わかったわ」「わかりましたですじゃ」
どうやら生活する上での第一段階を解決できたタイミングで遠くから声が聞こえる。
やっとみんな到着したみたいだ。
ここまでお読みくださりありがとうございます。




