エピローグ(その他の国②)
クラフト共和国では、スモール集落との相互合流をまとめ、クラフト共和国、スモール州として、合流を果たす。ガンテツも今後の世界の平和が続くことを考えてクレオの娘か息子をもらうことを検討して、娘とクレオの息子リンクスとのお見合いを設ける。その場で双方が気に入ったこともあり、リンクスを婿養子として迎え入れた。そしてもう一つの嬉しいことは、離れ離れであった親子の再会である。リーゼとリルの再会である。当時のリーゼは貧しく、子供を産んでも育てられなかった。だが子供を降ろす選択もできなかった。悩んだ末、リグレストを崇める国の王にあなたの娘だと言えば悲惨な目には遭わないだろうとそう考えたのだ。そんな親子の再会であった。
「お母さん」
「リル、ホントにリルなのね。ごめんね。育てられないなら産まなければ良いのに、弱くてでも罪のない子供を降ろす選択肢も取れなくて、だから私、私」
「もう良いの。私ね。今幸せなの。この人結構歳とってるけどドカジャンっていう。私のその旦那様」
「お初にお目にかかりやす。お母さん。ドカジャンって言いやす。娘さんとその勝手に結婚して申し訳ありやせん」
「良いのです。娘が幸せそうで安心しました。リル、貴方も相当な腕前らしいわね。今度勝負しましょう」
「負けないんだから」
「望むところよ」
ドカジャンのそばにガンテツがやってくる。
「まさか愚弟が戻ってくるとはな」
「兄貴、またここで暮らしてもかまわねぇか。リルとリーゼ義母さんを見てたらよ。ホントに良かったって思ってよ」
「兄弟を捨てたお前が変わったものだな。まぁ良い。クレオ殿の影響であろう」
「!?兄貴」
「まさか知らぬと思っておったのか。あの機械の数々を見て、誰か入れ知恵してるのはわかっておった。それもドワーフのものがな」
「あの数々の兵器が形になっていくのが面白くてよ。ついつい助言をしてしまってたよ。クラフトすることを嫌って飛び出したのによ」
「お前にもドワーフの血がクラフトすることを抑えられない血が流れておったということじゃ。ガハハ」
「ちげぇねぇ。今なら素直な気持ちで謝れる。兄貴、今まで迷惑かけてごめん。うちの奴らと一緒にここに住ませてほしい」
「歓迎するぞドカジャン一味」
「!?そっちも知ってたのかよ」
「ガハハ。ワシの心配事が一つ消えたわ」
クラフト共和国の繁栄もこの先続いていくのである。
リグレスト聖教国は名をリグレスト正教国へと名を変え、創造神であるセイント・リグレストを純粋に信仰する国へと生まれ変わった。新法皇となった。ティメールは各地へ布教活動のため国を空けることが多く。ザイールが実質国を運営していた。そんなザイールも今後の平和のため、自分の娘とクレオの子供とのお見合いを設け、メレクを婿養子として迎え入れる。そんな中、ティメールとフィーから結婚すると伝えられた。驚くザイールの元に連れてこられたのは馴染みのあるオーガだった。
「おぅ、久しいなザイール」
「シュテン、まさかフィーとティメール様の結婚相手ってまさか君なのか」
「なり行きでな。ずっと好いとったティメールに告白したらフィーもおってな。2人とも娶るなら構わないと言われてな」
「ハハハ。それは災難だったね」
「全くじゃ。とも言えん。フィーがワシに恋慕しておったのは知っておったし、殿からどちらも幸せにしてやれるんなら良いんじゃねとか言われてな」
「クレオ殿らしい考えだな」
「全くじゃ」
「シュテン、何してるの〜早く早く。クレオ様にウェディングドレスって奴作ってもらうんだから」
「そうよ。こんな年増のエルフを貰おうってんだから最高に可愛い服を覚悟してよね」
「わかっておる。殿から、作るにあたって、布地となるものがいるらしくてな?住み慣れた土地のもので作るのが良いだろうってことで、今日は買い物じゃ」
「シュテン、2人のこと頼むよ」
「あぁ、勿論じゃ」
リグレスト正教国もこうして、平和が続いていくのである。
ドラグーン飛空挺団では、ドラミストがデュラハムと遅すぎる結婚式を挙げようとしていた。クレオのウェディングドレスなるものを見て着てみたいと言い出したドラミストに押される形での結婚式の開催である。これに待ったをかけたドラクラリスとドラフォリス、2人もドラブラとの正式な結婚式なるものをあげてなかったので、クレオに頼みウェディングドレスを3着要望した。それが届いたのが今日なのである。緊張するドラブラとデュラハムの男性陣。せっかくだからダブル挙式という形になった。扉を開けて、入ってくる3人のお召し物に釘付けになる2人。
「なんと、これは綺麗なのだ。龍に合う服など作るのは大変だったであろうに」
「クラリス、フォリス、とても美しい」
「この服めちゃピッタリなんだけど。母様と姉様のも?」
「えぇ、こんな服を着て愛を誓うなるものが人間族にあるなど初めて知りましたが。良いものですわね」
「母様、ミスト。見てみて、私たちの旦那様、夢中みたいよ」
「えぇそうね。それだけでも着た甲斐があるというものです」
「クスクス。さぁ行きましょう私たちの旦那様の元へ」
クレオは魔王城の再建の合間に各国の要望もこなしていたのだ。それの1番多かったのがウェディングドレスの制作であった。流石に1人で作るには限りがある。防具屋を営んでいるものを何人か弟子に取り、ウェディングドレスの制作を教え、各国に戻す。そんなこともしていたが、クレオのことを知るものはクレオに頼みにくるのである。そんなこんなでドラグーン飛空挺団も平和が続いていくこととなる。
ここまでお読みくださりありがとうございます。




