プロローグ
AIのべりすとを使ってみたかった。後悔はない。批判されたいマゾなんで文句つけてください❤️
『先輩!AIのべりすとって知っていますか?』
『AIのべりすと?聞いたことないな…』
こいつは後輩だ。大学二年生の飲み会で知り合って、なんだかんだ一年くらいの付き合いになる。ゲームとかの趣味が合うからよく大学でも話してる。茶髪でボブカットのかわいい女の子だ。
『すごいんですよ!これ、題名を打つとAIが勝手に小説を書いてくれるんです!さ、さ、先輩も何か題名打ってみてください!』
そうやって後輩の携帯を渡される。じゃあなんか打ってみるかぁ…
〜大学の後輩が有名配信者だった件〜
『ちょっとぉ!なんで知ってるんですかぁ!』
『お前と趣味合うからそりゃ見る機会もあるだろ!あ、できた。』
『え!?うわ…私が…知らない男にデレデレしてる…』
大学の後輩が配信者である事をたまたま知るところから始まるよくあるラブコメものだったが…
『何でこんなに細かく出るんだ?AIやばくないか?』
性別身長性格などなど、とにかく細かく、現実の後輩が反映されていた…
『あーそれはですね…設定で登場人物のバックストーリーとか世界観とか決められるんですよ…て、ゆうか見ないでぐださい!聞いてください!私、テスターに選ばれたんですよ!』
『なるほど…それがAIのべりすとと関係がある…そう言うことか…』
『そう!そうです!新しいRPGのテスターに選ばれたからそれの試運転を先輩としようかなぁ…と思っていたわけです!!』
『なるほど…AIのべりすとはどうか関わるんだ?』
『察しが良くていいですね!なんと!RPGのストーリーがAIのべりすとで自動生成されるんですよ!!』
『おお!なんかすげー!』
『な、なんかIQ落ちましたね…自分の好きな世界を探検出来る時代の始まりですよ!!』
『ブラボー!!対応ハードは何でしょう?』
『PCです。VR対応です。と言う事で先輩!家に来てください!』
『オッケー!』
『やったぁ!嬉しいです!』
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後輩の家についた。高層マンションの最上階近くだ…
『ちっ!!!』
『私の家見るたびに舌打ちしないでくださいよ…』
エレベーターに乗り込む。やたら時間が長くてむかつく
『先輩着きましたよ。早く入ってください。』
いつのまにかついていた様だ。まぁ、別にこいつも住みたくて住んでるわけじゃ無さそうだし許してやるか…
『さぁ!まずは初期設定しましょう!』
『設定って何するんだ?』
『世界観です!細かく書けば書くほど緻密な世界になります!』
『適当な漫画の世界観真似するとどうなるんだ?』
『もちろんその通りになりますけど…配信にも使おうと思っているので今回はパスで!』
『わかった…じゃあ一緒に考えるか…』
やっぱり剣と魔法だろ!私も基本的にはそれで…魔法の設定は?ステータスどうしよ??ふふ…まかせろ!あ。うーわ妄想してるタイプだ………
『できましたね!』
『そうだな!一日かかったけどな!』
『先輩とのコンビニリレーたのしかっだです!』
『ようやくか…先輩VR被ってください…いきますよ…スタート!!!』
気がつくと真っ白な世界にいた…
『君は先輩くんかな?僕は神様。今なったばかりの神様さ。』
『へーそうですか…』
姿がみえない…
まぁプロローグってやつだろ。こう言うのは軽ーく見とくもんだ。
『…僕はさっきも言ったけど、新しい神様でさ、自分の世界をもってなかったわけ…作るのも面倒くさいしどうしよーって思ってたら、ちょうどよさそうな基盤があったから…利用させてもらったよ…』
はいはいわかったわかった。で?
『まぁ出来立ての世界だからさ、いろいろと"空白"があるわけよ。そこを僕が考えるのも作った君たちに悪いし。これ。あげるから。頑張って楽しんでね。』
そう言うと上からなんか落ちてきた。
…?拾い上げてみると…携帯?ロックを解除すると…
AIのべりすと
『じゃ。頑張れー』
え?これだけ?なんかこのプロローグおかしく…
ってぎゃぁぁぁぁぁ…なんか落ちる…
そこで俺は気を失った…