第90話 魔物の巣④
おどる宝石のティファが、色んな宝石や装飾品を自在に操り、遭遇した敵を屠っていく。
「やっぱりカッコいいわね~」
「なんかキラキラしてるね」
宝石や装飾品が洞窟内の照明の光を反射してキラキラと輝いている。
今はティファを先行させて、レベルアップ中だ。
エレンちゃんが何個かバフを掛けているので、ロード系相手にも最早無双状態だ。
ん?この世界にレベルってあったかしら?
私のスカウターでは肌レベルしか分からないし…
まあ、いいわ。どんどん強くなってる様に見えるし。
袋に入っている物がそのまま武器や防具になるから、帰ったら私が持っている装飾品を全部渡しておこう。
「アーシャ様!私、頑張りました!」
褒めて欲しくて飛び付いてきたティファの袋をボフボフと叩く。
「むふふ~♪」
物凄く喜んでいる。
そうだわ!この子を私のペットにしましょう!
「ティファ、貴女は今から私のペットよ!」
「わ~い♪嬉しいです!」
少しは悩むかと思っていたが、即決は魔物としてどうなのかしら…
その後も順調に進み、再度大きくて豪華な扉の前に着いた。
「何とか此処まで辿り着いたわね!」
「えっ?私達殆ど戦って無いよ?あっ!……そうだね、ピエール君が自爆魔法で……ううっ、ピエール君…」
エレンちゃんは感情移入し過ぎたようで、本当に涙を溢している。エレンちゃんには女優の才能もあるかもしれない。
あと、その設定だと実は生きていたピエール君がまた死んでいるわ。
せめて違う登場人物にしてあげてね。
私達が部屋に入ると案の定扉が閉まった。
中央には黒い3対の羽を広げた女の人が豪華な椅子に腰掛けていた。
「…あら、此処に人間が立ち入るのは何年ぶりでしょう?私は7翼堕天の1柱パールヴァー…」
「あっ!今日は実家で晩ご飯食べる日だったわ!そうだ、エレンちゃんも来る?お母さんがたまに作るハンバーグとっても美味しいのよ!」
「お邪魔して良いの?」
「全然平気よ!むしろ大歓迎!!」
「じゃあ、お言葉に甘えようかな。…それとね、私…またぷよぷよやりたい!」
「そうね、晩ご飯食べたらぷよぷよで対戦しましょう!」
「やった~♪」
「ティファも行くわよ!」
「は~い♪」
「…愚かですね。この部屋で転移は使えません!部屋を出る時は貴女方が死んだ時です!!」
そして私は、私達を実家に召喚した。
最後にボスが何か言っていたが、また明日来るから問題無いでしょう。
「………………」




