第87話 魔物の巣 寄り道①
Sランクパーティーにも色々あるみたい……
「そうだ。こうしちゃいられねえ!王都に戻らねえと!!」
「どうしたの?」
「口が上手いあいつらの事だ、ギルドには俺が魔物に殺られたって嘘の報告をするに違いねえ!それに、ターニャの身が危ねえ!!」
「なら一回戻るわね。エレンちゃん、良いかしら?」
「うん。良いよ!」
「ターニャさんは何処に居るの?」
「今は昼か…ターニャは大通りの露店で売り子をしてる筈だ!」
「大通りのどこら辺?」
「教会の近くだ!」
「じゃあ、教会の前に行くわよ!手を繋いで頂戴!」
「?」
召喚!!
一瞬で教会の前に着いた。
ヴァイスが大口を開けて驚いている。顎が外れそうだわ!
「な、なな、何が起こったんだ?」
「ほら!呆けてないでターニャさんは!?」
「あ、ああ。彼処だ!」
つられてそちらを向くと、地面に商品を並べている一画が目に入る。
そこでは女の人が声を上げて客寄せをしている。
「ターニャ!」
「あっ!ヴァーくん♪どうしたの?」
「ヴァーくん……」
「…ヴァーくんは止めろっていつも言ってるだろ!」
「えっ!でも、ヴァーくん以外で呼んだら反応しないじゃない」
「………」
「そ、そんな事より!すぐに店片付けろ!!」
「そんなに慌ててどうしたの?」
「説明は後だ!急がないとやつらが来る!!」
その時、後ろから声がした。
「おい!何で貴様がここにに居る!?」
「ナジン、ミスってやんの!マジウケる!!」
「煩いココット!あの傷じゃ絶対助かる筈はなかった!」
「まあでも、また殺せば良いんじゃない?ギルトには報告しちゃったし」
「ラクロの言う通りだな。ターニゃと…物凄い美人が一緒に居るな。良しお前ら!今夜のお楽しみが増えたぞ!!」
「ヒャッホー!ナジン最高!!」
「ナジン、貴様!!」
「ヴァイス、お前が小煩く説教してくるのが本当にウザかったんだ。俺達はSランクになったんだぞ!少しくらい羽目を外して何の問題がある?お前は正直パーティーには邪魔だった。だから、ダンジョンで置き去りにしたんだ。今更現れて…空気くらい読めよ!」
ヴァーくんはとても悔しそうにしている。
流石に1人では3人のSランク冒険者相手に勝機が無いのだろう。
「アーシャ、私この人達許せないよ!」
「エレンちゃん、私が懲らしめるから任せて♪」
幸い3人ともイケメンだ。
「ごきげんよう♪私がお相手して差し上げますわ!!」




