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第76話 普通の意味

エレンちゃんと魔王、私達家族を含んで食卓を囲む。


「お口に合うか分かりませんが…」

「とても美味しそう!頂きますね♪」

「うむ、我も馳走になろう」

母の手は震えていた…



「どれも新鮮な味なのに、とっても美味しいです♪」

「うむ、なかなか美味であるな」

概ね好評の様だ。


ガタン!

兄ちゃんが椅子ごと崩れ落ちた。

エレンちゃんの満面の笑みに殺られたか…



「母さん!あの肉は良い肉なのか?」

「こんなことなら100g1000円のにしておけば良かった…」

「ああ…魔王様!私、あのお肉になりたい♪」

「エレンちゃん!美来に回復魔法を!!手遅れになる前に!!!」

「えっ!?う~ん?どこも悪く無いみたいだけど…」

「…何……だと……!?」

エレンちゃんは、『診察』の魔法(無詠唱)で相手の状態を調べてから治療する事で、回復魔法の効率も格段に上がったのだ。

まあ、私がアドバイスしたんだけど…


でも、美来が正常なんて嘘よ!?

だって、私が転生する前は「お姉ちゃん、聞いてよ~。隣のクラスの吉田君がカッコいいんだ~」とか「やっぱり、インフェル7の柏木君だよね!」とか、普通に思春期の女の子っぽい事を言ってたんだよ!!



このままでは家族から変態が誕生してしまう!

私?私は至って普通よ!

何?普通の意味を調べてこい?


普通:広く通用する状態のこと

ほら!私の事じゃない!!

……私、誰と喋ってるのかしら?



取り敢えず、応急措置としてフラウやニルと直に触れ合ってもらって、イケメンの耐性をつけさせるしかないわね!



「凄く美味しかった♪アーシャは毎日こんなに美味しい料理を食べてたんだね!羨ましいな~」

「いいえ、いつもは『クイーンオブ手抜き』の名を欲しいままにしているお母さんの絶技が炸裂していたわ!」

「??」

「ちょっと、綾!何を言ってるの!?」

「流石に朝ご飯でレンジでチンするご飯とインスタントの味噌汁、海苔と生卵とパックの納豆が置いてあった時は自分の目を疑ったわ…」

「ああ!手が滑ってレモンの汁が!!」

「ぎゃあああ!目がああ!!目があああ!!!」

「綾、食事中に叫ぶなんてお行儀が悪いわよ」

魔王は、お母さんをまるで恐ろしいモノを見る目で見つめていた。



食事が終わって、歓談の時間…


「このこーひーと言う飲み物は気に入ったぞ!」

「じゃあ、一缶持って帰って良いわよ」

「魔王様のお土産にインスタントを渡す訳には…」

「アーシャ!このけーきってとっても甘くて美味しいよ♪」

「クーンのお土産に何個か持って帰る?」

「うん♪私もまた食べたい…」

「ふふ♪お母さん、まだケーキ残ってる?」

「無いわね…。じゃあ、帰りに買って帰りましょう!」

そうだった!今日は警察に行って捜索願いを取り下げないといけなかったんだ。


「お父さん、そろそろ行く?」

「ああ、そうだな。…でもお前、服を着替えた方が良くないか?」

「うん。あっ、そうだ!エレンちゃんも一緒に着替えましょう?」

「着替えるって…美来ちゃんが着てる感じの服?」

「そうそう、絶対に似合うわ!」


幸い、私とエレンちゃんは伸長もそんなに変わらないし。

格好が変われば、馴染むのも早くなるかも。


私の部屋で2人で仲良く着替える。

エレンちゃんは、生地も裁縫の仕方も違う私の私服にずっと驚いていた。

自分とエレンちゃんをコーディネートする。



「こ、これは!?」

私の私服と金髪ツインドリルは相性が最悪だった!!










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