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第75話 「ヤバイよ!ヤバイよ!」

「じゃあ、次は魔王を連れてくるわ!エレンちゃんは皆とお話してて!」

「うん、分かった」

「お父さん、宜しくね!」

「お、おい!待ってくれ…」

お父さんの悲痛の叫びを無視して部屋に戻る。


「じゃあ、魔王一緒に来て!」

「ああ、それよりこの小さい布は何に使うものだ?」

「うおーーい!!」

私は素早くその布を奪い取った。


「これは乙女の神聖な布なの!その持ち主と愛し合う相手しか触れてはいけないのよ!!」

「そうか、それは済まぬ事をした。しかし、今の動き我の目でも追えなかったぞ…」

まあ、物色しても良いとは言ったけども!!



気を取り直してリビングに向かう。


「…本当に狭いな。広い所に住み直せば良かろう?」

「この国の住人にはこれくらいが丁度良いのよ!」

「小人族なのか?」

「…まあ、西の国の人よりは小さいかもね」



「じゃあ、先に入るから。呼んだら来てね!」

「承知した」


リビングに戻ると…


「いや~、エレンさんは本当に美人ですな~。いや!美人の括りに纏めてはエレンさんに失礼ですな!もう本当に女神!私があと20歳若ければ、全てを捧げていたかもしれません!」

「あはは…」

お父さんが頑張っていた…


「あ・な・た?と言いたい所だけど。エレンさんなら誰でもそうなると思うわ!」

「ぽ~」

「ヤバイよ!ヤバイよ!」

兄ちゃんはもうダメだ…

美来はどこぞの出川になっていた。



「ほら!次は魔王を呼ぶわよ!!」

「「「ゴクリ…」」」

「ぽ~」


「では、魔王様!どうぞ!!」

「お前に魔王様と呼ばれると虫唾が走るぞ!」

「うるさい!」


「………」

「………」

「ぽ~」

「…イケメン……抱いて♪」

美来?あなた何時からそんなおませさんに!?

まだ中◯生なのに…


私が軽く衝撃を受けていると、魔王が家族に頭を下げた。


「我の名はアバドン。魔界を統治している魔王である。本来の姿は人型では無いのだが、この屋敷では狭すぎるためこのような格好であることをお許し願いたい!」

エレンちゃんがトイレで席を外していたので、魔王は普通に自己紹介していた。

それより、何でこいつは執拗にこの家の狭さをディスってくるのかしら!!

狭い家に恨みでもあるの!?



「はは~!狭い家ではありますが、少しでもお寛ぎ頂ければ幸いでございます!」

「魔王様をこんな狭い場所にお迎えするなんて失礼な事とは存じますが、何卒ご容赦を!!」

「ぽ~」

「…ああ!魔王様!!私の全てを捧げても良いですか!?」

2人は土下座までしてるし…

それより美来……本当にどうしちゃったの!?



魔王はそんな美来を見てビクッとしていた…









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