第65話 困った時の…
「あれ?私の部屋だわ…」
目が覚めると自分の部屋に居た。
教室に居た筈よね?寝惚けたまま移動しちゃったのかしら?
でも補習してくれる先生も来なかったし、別に問題無いだろう。
何か急に来れなくなった理由があるのかもしれない。頼んだのも急だったし…
でも0点のままは不味いわ!
このままじゃ、あだ名がの◯太くんに…
そうだわ!困った時のエレえもんよ!!
次の日…
「エレえも~ん!私のテストを100点にして頂戴~!!」
「エレえもんって私の事!?しかも、0点をいきなり100点は無理だよ…」
「そこを何とか!!」
「ダメだよ!ちゃんと勉強しないと!私が教えてあげるから」
「本当?」
「うん♪アーシャの家で良い?」
「はい、エレン先生!早速今日から宜しいでしょうか?」
「…私が先生。……アーシャさん!貴女は出来ない子では無いわ、やらない子なの!私が勉強の楽しさを教えてあげるわ!」
おお!エレンちゃんが先生モードに!!
ついでに私、ディスられている!?
放課後…
「こ、これは!?」
「やっぱり、やるなら形からと言うことで用意させました!」
エレンちゃん、ドレスアッ~プ!!
白いシャツに黒いスーツ、メガネは伊達メガネ、手に持っているのは指示棒。典型的な女教師よ!!
エレンちゃんの美貌と合わさって、一生授業を受けたい気分にさせてくれるわ!
…特に男子が!!!
「先生!分からない所が分かりません!!」
「先生はどんなダメな生徒でも見捨てたりしないわ!じゃあ、教科書の1ページからね!!」
先生モードのエレンちゃんはそれはもうスパルタだった!
指示棒で何度も叩き起こされ、強制的に覚えさせられた。
「アーシャ!我は暫く修行の旅に…………」
途中で魔王が現れたが、そのまま時間が停止したかの如く固まってしまった。
「あら、マオー君も授業を受けに来たのかしら?」
「はっ!?……はい、エレン先生!色々教えて下さい!!」
「ふふっ、しょうがない子ね♪じゃあ、マオー君の席はアーシャさんの隣よ!」
「あんた何しに来たのよ!」
「エレン先生の授業を受けにな!」
「嘘おっしゃい!さっき、修行とか言ってたでしょうが!」
「聞き間違いでは無いか?我はこのままエレン先生の授業を受ける!」
「ぐぬぬ……」
「授業中は私語厳禁よ!」
「「はい!」」
ヒソヒソと話していたら怒られてしまった!
「今日はここまでにしておきます!」
やっと終わった!
「エレン先生!分からなかった所があるので、この後2人きりで補習授業をお願いします!!」
魔王が、ただの思春期の男子生徒みたいになっていた…




