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第57話 弁護人エレン

「お前と婚約を解消しておいて本当に良かった…」


事の顛末を聞いたエリオ殿下は呆れ返っていた。



あれから牢に誰も来なくなったので、家から戻らなくても良いんじゃね?と思いつつも律儀に戻ってしまう私。

静かな空間での寛ぎ方を覚えてしまい、2週間程居座ってしまった。

ある日家に帰った時に、丁度エレンちゃんが遊びに来ていたので説明すると、殿下に相談してみようと言うことになった。


最初から殿下に頼めば良かったのだ!

まあ、全くの無駄な時間だった訳では無いが…

特にイケメンと不可抗力!


殿下に借りを作る形にはなるが、エレンちゃんと一緒に登城すると言ったら喜んでいたので問題あるまい。



今回の一連の件は、私と冒険者達の揉め事と、私と守衛隊の揉め事でしかなかったので、殿下の鶴の一声で三者とも何も言えなくなったわけだ。

最初は私も反論していたが、次々と証人や証拠を突き付けられ認めざるを得なくなった。

こちらの弁護人がエレンちゃんだったのも敗因かもしれない。

エレンちゃんは相手がぐいぐい押してくると、反射的に頷いてしまうのだ!

まあ、そこもエレンちゃんの魅力の一つなんだけどね♪


ギルドの件は本当に知らないんだけど…

冤罪で捕まった人の辛さが理解出来たわ。


はっ!まさか!?私が転生して元のアーシャの人格を奪ったみたいに、私も他の転生者に人格を奪われている!?


『全く記憶にございません!~異世界転生先が被ちゃった!~』が始まってしまうわ!!



私が恐怖の可能性に(おのの)いていると殿下が溜め息を交えて続けた。


「しかし、ギルドマスターを戦闘不能にするとは…。お前を勇者パーティーに推薦しておこう!」

「そのような事をなされた暁には、エレンとは2度と会うことが出来ないとお考え下さいませ…」

「…冗談だ」

何が悲しくて、自分から血生臭い戦場に飛び込まないといけないのか!

私は、イケメンの使用人に囲まれて、イケメンと結婚して、イケメンと共に生きていくのが目標なの!!

まあ、勇者パーティーが全員イケメンなら考えない事もないわ!



そんな事よりも…

近衛騎士団団長のグリード様がさっきから此方をチラチラと見てくる。

この人がカッコいいのなんのって!

異世界カッコいいランキングトップの3に入る実力者だ!

長く綺麗な金髪を後ろで括っており、アメジストの様な瞳は見るものを儚い夢へと誘うかの如く!

厳しい鍛練によって引き締められた肉体は、無駄な脂肪など無く、チラリと見える鎖骨が雄の色気を止めどなく放っている。

はあ…、余りのカッコ良さに溜め息が出てしまうわ!


でも、エレンちゃんが居るのに私が気になっちゃうの?

あらやだ!恋の予感かしら?


だが、私は最近の流れから気になる理由が分かってしまった。

記憶には無いけど、元SSSランクのギルドマスターを倒したと言う力がどれ程のものなのか?強者であれば確認したいのが性なのだろう。


だがそれは、私の方も願ったり叶ったりだ!

ニルとの鍛練で美男肉体接触術(イケメン・ブレイク)を極めつつある私なら、どさくさに紛れて色んな所を触りたい放題よ!

因みにこの術を極めると、イケメンは抵抗すら出来ずに触られるがままと言う恐ろしい技へと昇華するのだ!


「グリード様、そんなに私の強さが気になりますか?」

「い、いえ。決してその様な事は!」

「おお!そうだな。ギルドマスターをも下す実力、私も見てみたいぞ!」



と言う事で、やって来ました騎士団の訓練場。

見物人も多いが、おさわり行為(不可抗力)を周囲に悟らせる程、私の技の完成度は低くない。



さあ、疑われた鬱憤を晴らさせて貰うわ!!






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