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第54話 「…と言う具合よ」

「フラ~ウ!フラウは居る~!」

「えっ!あれ?お嬢様!?」

フラウ君が「お前、死んだ筈じゃ!?」みたいな目で見てくる。

失礼ね!まだ捕まっただけよ!!


「お腹が空いちゃって…、食事を用意してくれない?」

「か、畏まりました!」



食事中……


「お嬢様…、釈放されたのですか?」

「いえ、まだよ」

「まさか!脱獄…!?」

「違うわよ!また戻るつもりだし」

「戻る?」

「そうなの!召喚魔法の応用で、イメージした場所に魔力を発生させれば私をそこに召喚出来るんじゃないか?って試したら出来ちゃった!私って凄くない!?」

「………」



◆◇◆◇◆◇◆


「暇ね……」


牢に入って丸2日、何もすることが無いので飽きてしまった!

幸い牢自体は綺麗にされており、異臭やGの心配をしなくても良いのは助かった。

Gが大量発生した場合は、この建物ごと破壊する恐れがあるわ…

それに、定期的に美味しくない食事を運んで来る以外、守衛が見回りに来る事も無かった。

牢には魔法の無効化などの処置がされていないので召喚は出来るが、こんな所にいろいろ呼び出したらその後が大変そうだ。


「う~ん…」



ピコン!

閃いたわ!!



◆◇◆◇◆◇◆



「…と言う具合よ」

「何が「と言う具合よ」ですか!?ちゃんと罪を償って下さい!」

「まだ犯人じゃなくて、容疑者よ!これは冤罪なの!!私は何もしていないわ!フラウ…私を信じて!!」

「…………」

今までフラウ君に行ってきた所業を考えると、信じて貰える可能性は0に等しいが、私はその低い可能性に賭けるわ!


「…そうですね。主人を信じるのも使用人の務めだと思いますので、仕事上仕方なく信じる事にします」

「………」

信じて貰えないより質が悪いわ!!

…まあ、良いわ。協力はしてもらうわよ!


「それじゃあ、湯浴みして着替えてから戻るわ!」

「…手配致します」



そうだわ!念のため私が居ない間のために、等身大の人形を作ってもらいましょう!


「クーン!クーンは居る!?」

「あれ?お嬢様、おかえりなさいにゃん」

「ええ、ただいま。それより、今から急いで私の等身大の人形を作って欲しいのだけど、出来るかしら?」

「う~ん。任せてにゃん!30分頂ければ出来るにゃん!」

「ではお願いするわ!」

「了解にゃん!」

何とか間に合いそうね!

流石に牢がもぬけの殻になってたら大事だしね。



30分後、人形が出来上がった!


あれ?私ってこんなにブサイクだったかしら?







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