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第53話 「カミュ様、実は…」

「ギルドマスターまで重体で、本当に焦ったよ!」


カミュ君が改めて当時のギルドの状況を説明してくれた。


何でも、カミュ君達のパーティーがギルドに戻ってきた時には、犯人は去った後だったみたいだ。

Sランク冒険者や元SSSランクのギルドマスターまでやられてしまったのだから相当な手練れに違いない。


はっ!!

もしかして、この前私の部屋が襲撃された時と同一犯人なのでは?

魔王も深手を負っていたし、可能性は大だわ!


「カミュ様、実は…」


真相に気付きそうになったその時!!


トントン!

「お嬢様!ご来客の所申し訳ございません。少し宜しいでしょうか!?」

「入って来て良いわよ」

「お嬢様!騎士団の団長の方が面会を頼みたいと訪ねて来ております!」

フラウ君が慌てた様子で部屋に入ってきた。


騎士団のほうでも犯人の目星が付いたのかしら?

捜査協力は惜しんだらダメよね。


「分かったわ。丁度良いわ、この部屋に通して頂戴!カミュ様、宜しいかしら?」

「多分、ギルドの件だよね。僕も立ち会うよ!」

「畏まりました。お通し致します」


騎士団団長は下顎に髭を蓄えたナイスミドルだった!!

この人になら捕まっても良いかも♪


「急な訪問で申し訳ない。私は王都で騎士団の団長を任されているアッシュと申します。貴女がアーシャ嬢で間違い無いか?」

「はい、そうですわ!」

アッシュ様は、手元の羊皮紙と私を見比べた後、納得した様に告げた。


「アーシャ・クインハルト!貴女には冒険者ギルド襲撃の容疑がかけられている!大人しく我々と同行願いたい!」

「!!それは違いますわ!別に犯人が居るんですのよ!!」

「ではその犯人を教えて頂きたい!」

「そ、それは…」

「こちらもまだ捜査は途中だ。もしかしたら、真犯人が見つかるかもしれないが、一旦身柄は拘束させてもらう!」

「アッシュさん!彼女は違います!!」

「カミュか…。ではその別の犯人とやらを連れて来てくれ」

2人は知り合いみたいだ。


「カミュ様、宜しいですわ。ここで慌てても何も進展しないでしょう…。犯人が一枚二枚も上手だった様です。アッシュ様、抵抗はしませんので、乱暴はお止しくださいませ」

「くっ!アーシャ!」

「許せ!俺も仕事だからどうしようも無い」

「ではアッシュ様、参りましょう」

「アーシャ!きっと真犯人を見つけてみせるから!それまで堪えてくれ!」

「カミュ様、ありがとうございます!あまりご無理はなさらぬ範囲でお願い致しますわ!」



私が騎士団に連れて行かれていると、フラウ君と目があった。

「とうとうコイツやりやがった!」みたいな目だった。

牢に喚んでやろうかしら…



こうして私は囚われの令嬢となった。


『探偵令嬢の名推理!~牢の中でも事件解決~』が始まるわよ!!








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