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第51話 「何でこんな事に…」③

「フラウ…」

「お嬢様、元気出して下さいにゃん!」

「貴女がそれ言うの…。それで?フラウとの仲は順調なの?」

「う~ん。彼は聞きしに勝る変態にゃん!私の耳と尻尾にしか興味が無いにゃん…」

「フラウ…」


彼の特殊癖については前々から分かっていたけど、リアルの彼女には普通に接しなさいよ…

このままじゃ、彼が自爆して終了しそうね。


「じゃあ、フラウと貴女が別れたら、もう一度猫耳と尻尾を着けて誘惑してみるわ!」

「お嬢様もなかなかお強いにゃん…」


ルイ先生にはキャサリン。

フラウ君にはクーン。

あとは……


そうだわ!カミュ君よ!!

パーティーで一緒に冒険したら絆も深まる筈よ!!

そうと決まれば早速行動ね!

お父様にねだって装備を揃えましょう!!




やって来ました、冒険者ギルド!

異世界転生と言えば外せないテンプレよね。

えっ?ジャンルが違う?……気にしたら負けよ!


「何でこんな事に…」

やっぱり一人では心細かったので、安定のエレンちゃん!しかも青の女神バージョンよ!

普通の装備も用意してたんだけど、安全面を考えたらこうなった…

竜鱗を織り込んだ生地は生半可な攻撃を通さず、アクアマリンの宝石があるので火の攻撃を弱体化する。

ドレス全体にも『浄化』のエンチャントがしてあって、全く汚れない鬼仕様だ!

それに加えて腕輪の自動障壁防御とネックレスの魔力自動回復。あと指輪……その身に危険が迫ると魔王が来ます!

安全対策は万全ね!!



カランコロン♪

西部劇で良く見る扉を開けて中に入る。


わ~お!荒くれ者の溜まり場って感じだ!

昼間から酒を飲むガタイが良いおっさん、ごつい剣の手入れをしている寡黙な男、ギルドの受付嬢に絡んでいるチャラい男、etc…



「アーシャ、大丈夫かな…」

「何があってもエレンちゃんは私が守るから、職場体験みたいなノリで大丈夫よ!」

「無理だよ…」


案の定、皆の視線がエレンちゃんで止まる。

ギルド内が一瞬無音になった。


「受付で聞いてみましょうか?」

「う、うん…」

「あの~、Aランク冒険者のカミュさんは、こちらのギルドにいらっしゃいますか?」

「………はっ!ごめんなさい。カミュさんですか?え~と、彼なら今はパーティーで護衛依頼を受けてますね」

「そうですか…。では彼が戻ってきたら、アーシャが用があると言っていたと伝えて貰って宜しいですか?」

「承りました」


今日は言伝だけで良いかな。

カミュ君は自分のパーティーもあるし、私達とパーティーを組んでくれるかどうか分からないもんね。


用も無くなったので外に出ようとすると、男達によって進路が防がれた!

おお!噂に聞く『冒険者ギルドの新人イビリ』が始まるのね!


「そこの美しいご令嬢、お名前は何と仰るのですか?」

「私はSランク冒険者のケインと申します。是非、この後お食事でも…」

「お前達、無礼であろう。ご令嬢が怖がっているではないか!」

「やはり無学な連中は困る。賢者の私ならきっと話も合いますぞ」

「まるで野に咲く一輪の世界樹の様だ♪是非、貴女に語りかける許可を頂きたい!」


貴方達、誰?

見た目とキャラが違うわよ!!


「ちょっと!エレンちゃんに近寄らないで!!」

「ああ?何だこのガキは、ガキは家でおむつ履いて寝てろ!」

「居るんだよなぁ。装備だけ豪華で調子に乗るやつ♪」

「ほら~、ママはどこでちゅか~♪ってか!ギャハハ!!」

「戦闘中に鼻水撒き散らされたらたまんねーぞ!必殺『鼻水散華』!!」

「ブッ!アハハハ♪お前、笑い殺す気かよ!!あ~腹痛~♪」



………ブチン!!!


『其処の美しき者よ、外に出ておるが良いぞ…』

「あれ?体が勝手に!アーシャ!?」



『ふむ、まあ殺さん程度に可愛がってやろう♪』



この日、冒険者ギルドは壊滅した…







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