第49話 「いつでもどうぞ♪」
「逃げずに来たようだな?」
「私からお願いしましたから、当然ですわ!」
逃げるとは一体何の事かしら?
「早速始めるぞ!対人戦闘を想定して、一対一の模擬戦闘を行う!どちらかが参ったと言えば終了だ!」
「参ったと言わなければ?」
「死ぬまで続行だな。因みにオレは相手の怯える顔を見るのが大好きでな。やり過ぎてしまってもしょうがないよな?」
こんな所に同志が!!
「奇遇ですわ!私も同じ嗜好ですの!気が合いますわね♪」
「チッ、戯れ言を…始めるぞ!」
「いつでもどうぞ♪」
3分後…
「ま、参った。許してくれ!オレが悪かった!!もう生意気な事は言わずに大人しくするから!」
「先生は演技がお上手ですわね♪そんな表情をされたら本気になってしまいますわ!」
5分後…
「ひい~!誰か助けてくれ!!誰かあああ!!!」
「ああ…その顔。美味ですわ!とっても美味ですわ~♪」
10分後…
「びえ~~~ん!ママ~~!!ママ~~~!!!」
「先生……」
先生が幼児退行してしまった!?
どうしよう?オラオラ系がよちよち系になっちゃった…
肉体的ダメージを与えた訳では無い。
ただ、先生が同志だと思ったから、日頃抑えている力を解放しただけだ。
殺気を乗せた拳も寸止めしたし、首から上を消し飛ばす威力のハイキックも当てていない。地面に倒れた先生に放った必殺のカカト落としも、わざと外した。地面にクレーターが出来てしまったが…
流石によちよち系は私の守備範囲を超えている。
泣いている先生をお姫様抱っこして運び出した。
「ん、ママ………ZZZ」
眠ってしまった様だ。
スヤスヤと気持ち良さそうに寝ている。
オラオラ系が時折みせる穏やかな顔もまた格別よね!
放課後の先生と生徒の個人指導…
間違いが起こっても不思議では無いのだ!!
また明日もお願いしてみよう♪
次の日、また違う先生が来た…
「シュタイナー先生は入院されました。今日から、このクラスを見る事になったミシェルよ。宜しくね!」
…あれ?個人指導は!?




