第47話 「はい!よろこんで!」
私の部屋が元通りになってから数日後…
部屋のベッドの下で丸まっているクーンを発見した。
「クーン?そんな所で何してるの?」
「!!そんな!?気配を消していたのに…」
「屋敷の中で気配を消さないで頂戴…」
「…今後気を付けますにゃん」
「それじゃ、クーン。今日の私の予定は?」
「?知りませんにゃん」
「…………」
くっ!その首を傾げる仕草、あざと過ぎる!
でも、侍女として主人の予定を把握してないのは致命的ね…
「フラウ!フラウは居る!」
「お呼びでしょうか?…クーンさん!!」
「…クーンに仕事内容を教えてあげて頂戴!」
「はい!よろこんで!」
居酒屋か!!
はあ~、頭が痛いわ…
クーンとフラウ君は暫く使い物になりそうに無いわね。
「今日の予定を聞くのを忘れていたわ…。そう言えば!もう魔法武闘会も終わったから、学園に行っても良いんじゃないかしら!」
と言うか、連絡をしないで私を無期限で自宅学習にするつもりね!そうはいかないわよ!!
それに、ルイ先生に女狐の様子を聞くのを忘れない様にしなくちゃ!
久しぶりに制服を着る気がする。
今日、着替えを手伝ってくれたのはリイル君?だった。
「ねえ、リイル」
「何でしょうか?お嬢様」
「そのスカートの下はどうなってるの?」
私は聞きたい事を聞けない異世界人ではないのだ!!
「そ、それは…。ご、ご想像にお任せします!」
恥ずかしがって顔を伏せるリイル。
もう女の子にしか見えないから女の子扱いでいきましょう。
「ごめんなさい。今度からはリイルの事、女の子として接するから許してね♪」
「!!!…は、はい!ありがとうございます!」
リイルが感極まって泣き出してしまった。
何か酷い扱いを受けた事でもあるのかしら?
「ほら、泣かないの!可愛い顔が台無しよ」
抱き寄せて頭を撫でてあげる。
「他の侍女達にもちゃんと言っておくわ。安心して働いて頂戴」
「はい!一生、お嬢様の為に仕えさせて頂きます!!」
いきなり話が重くなったわ!
学園に行く準備も終わり、玄関に向かっているとフラウ君がクーンに教育している場面に出くわした。
「良いですか、クーンさん。お嬢様にお仕えしていると『この人頭おかしいんじゃね?』と感じる事が多々あります。ですが、お嬢様に関する事以外はとても良い職場なので、何かあったらすぐに相談して下さい!」
「大丈夫ですにゃん!辛い事には馴れてますのにゃん♪」
「…うぐっ!可愛い…」
フラウ君……覚えていなさいよ!
私を怒らせたらどうなるか、身をもって思い知りなさい!!




