第41話 「フラウ、落ち着きなさい!」
「えっ?彼女、男の子だったんですか!?」
…正確には男の娘ね!
確かに可愛いかったけども!!
私の隣に寄り添う侍女の服を着た男の娘…
う~ん。有りよりの無しね!
私はまだそこまでのレベルに達していないわ!
「お嬢様!無しですよ!?」
私が迷ってるいるのが分かったであろうフラウ君が念を押してくる。
「まさか男性が面接を受けに来るとは思っておらず…。大変申し訳ありません!」
まあ、フラウ君のせいでは無いわね。
と言うか「新しい事を始めたくて…」って、もう既に新しい世界を始めてるじゃない!!更に何をやるつもりなの!?
「人間は摩訶不思議であるな。何故外見だけ性別を偽る必要があるのか?」
私も、世界は広いなぁ~と感じております…
「さあ!気を取り直して2人目よ!!」
「次の方、中へどうぞ!」
ガチャ!
次に現れたのは…
「し、失礼しますにゃん…」
「!!!」
フラウ君が勢い良く席を立った!
口をパクパクさせて一向に喋りだす気配がない。
「それじゃあ、名前と年齢と応募動機をお願いね!」
「名前はクーンですにゃん!年齢は18歳。魔法学園の生徒にゃんだけど、両親からの仕送りが厳しくてお仕事を探していたにゃん」
「採用!!!」
おい!ちょっと待て!!
フラウ君は、猫耳と尻尾と「にゃん♪」があれば何でも良いみたいね…
確かに見た目は可愛いわ。
肩くらいまでのセミロングの髪にウェーブが掛かっていて、猫耳との相性が抜群だ。スタイルも出るとこ出てて、引っ込むべき所はキッチリ引っ込んでいる。
顔も美人と言うより可愛い系ね。愛嬌があるのが見ただけで分かるわ。
「フラウ、落ち着きなさい!」
「で、でででで、ですが!?……そうだ!彼女は私付きの侍女と言うことで!」
…マジで落ち着け!!
使用人付きの使用人なんて必要ないわ!
取り敢えず、フラウ君は無視よ!
「エレンちゃん、何か質問はある?」
「じゃあ、す、好きな物は?」
流石エレンちゃん、変態が隣に居ても全くブレないわ!
「好きな物ですにゃん?物じゃにゃいけど、頭を撫でられるのが好きにゃん!」
「ああ、撫でてやるとも!思う存分な!!」
「私からは…そうね。床に座って上目遣いで『ご主人様、クーンは寂しいにゃん…。構って欲しいにゃん…』って言ってみて頂戴」
「??…分かりましたにゃん」
不思議がっていたクーンだが、私の言う通りにしていく。…フラウ君の前で!
「ご主人様、クーンは寂しいにゃん…。構って欲しいにゃん…」
ドサッ!ビクン!!ビクン!!!
クーンを見ていたフラウ君は、興奮し過ぎてぶっ倒れて痙攣している。
やっぱり本職は次元が違うわね…
何がしたいのかって?
まあ、ただの悪ふざけよ…




