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第37話 「そ、そんな…まさか!?」

「何よもう!ダメージ受けないんだから別に良いじゃない!」


またしても学園行事を途中退場させられた私は、部屋で不貞腐れていた。


ピエール君は槍を突き付けられた瞬間、立ったまま泡を吹いて気絶していたらしい。

その時に既に試合終了だったそうだ。


しかも、あの槍だと大賢者様が作った闘技台の魔法の理を破壊して、ピエール君を串刺しにしてしまう可能性があったらしい。

確かにピエール君の串刺しは見たくないわね…



「それにしたって、自宅学習は酷いわ。せめて試合を観戦するぐらい良いと思うんだけど…」

もしかして、私の存在自体が他の生徒への悪影響だと思われてる!?

こんなに清く正しい聖人君子に対して、扱いがぞんざい過ぎる!!


ぐぬぬ…

ルイ先生め……この私を敵に回した事を後悔させてあげるわ!



「キャサリン!キャサリンは居る!?」

「お呼びでしょうか?お嬢様」

「ええ、貴女に今から重要な任務を与えるわ!」

「私は侍女なのですが…」

「これから貴女は、女生徒になりすまして学園に潜入し、ルイ先生を篭絡して頂戴!」

「…え?何を言って…」

「相手はW魔法使いだから色仕掛けの方が容易かもしれないわ。貴女の手腕に期待しているわよ!」

世間の魔法使いの方々にはお叱りを受けるかもしれないが、それくらい私は怒っているのだ!激おこよ!!


「…そもそもどうやって女生徒になりすますんですか!?」

「それは大丈夫よ。キャサリンも制服を着ればまだまだ現役でいけるわよ!きっと可愛いと思うわ♪」

「!!!…もしかして!?見られ…た…」

「何のこと?私の制服でも大丈夫よね?」

「そ、そんな…まさか!?」

「まあ、仕事でも無いのに大の大人が制服着てたら変よね。屋敷の皆にはちゃんと伝えておくから心配いらないわよ!」

「ち、ちくしょうがあああ!!!」

「それに、もし何かあったらキャサひだが何とかしてくれるわ!」

「これはただの左腕だあああ!!!」

キャサリンが般若顔で絶叫し始めた。


「急に叫び出してどうしたの?相変わらず情緒不安定ね!」

「お前のせいだろうがあああ!!!」

「お前?あら、まだ反省して無かったみたいね。教育が必要かしら?」

「うっ!も、申し訳ございません。お嬢様…」

「私が寛大な心の持ち主で良かったわね。今回は許してあげるわ。それじゃあ、速やかに任務に移って頂戴!」

「畏まりました…」

キャサリンはとぼとぼと部屋を出ていった…



ふう、後は先生が巨乳好きではない事を祈るばかりね!







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