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第35話 「私の願い事は?」

「今度会う時までに、願い事を考えておきますね!」


エレンちゃんの一言で魔王は意気揚々と帰って行った。

人間になるのも何とか思いとどまらせた…


「私の願い事は?」

「部屋を綺麗にしたではないか!しかもその後、追加注文も受けてやったぞ!」

ついでに聞いたら即答された…

確かにそう言ったけど……納得いかぬ!



エレンちゃんは、その日はうちにお泊まりした。

パジャマパーティー第5回が過去最高に盛り上がったのは言うまでも無いだろう!




次の日、学園にて…



授業を潰して、来月行われる魔法武闘会の予選が行われていた。


「初耳なんだけど!?」

「いつも寝てるからだよ…」


「次!アーシャ対ピエール!」

W魔法使いのルイ先生の呼び声で闘技台へと向かう。


この闘技台も亡き大賢者様の特別製で、肉体・精神的なダメージが全く無い代わりに、当人達の頭上に立体映像の様なバーが出現し、その数値がゼロになると戦闘不能になる仕様だ。

まるでゲームの様だが、日頃の成果を思い切り発揮しろと言う事だろう。



「思い切りやらせてもらいますわ!」

「君は召喚魔法しか使えないと聞いた。潔く降参した方が良いんじゃないか?」

「あら?ご心配には及ばなくてよ。そんな私に負ける貴方は、明日から学園に来るのが嫌にならない様に上手い言い訳を考えておく事をお薦めしますわ」

「何だと!人が親切で言ってやったのに!!」

「ありがた迷惑ですわ。親切心の押し売りで悦に浸る偽善者の様ですわね」

「な、ななな…!?」

「早く始まらないかしら?ピエール君の百面相を見てても全く面白くないですわ」

あら?間違えて思った事を喋ってしまいましたわ。


「…殺す!お前は絶対に殺す!!」

「オホホ♪残念!この台の上ではダメージを受けませんから殺せませんわ。あっ、でも私を戦闘不能にして『やった!殺してやったぜ!!』と吠えるバカ面を見るのも一興かも知れませんわ」

「…………」

ピエール君が急に静かになった。

人は怒りの上限を突破すると逆に冷静になるようだ。


それにしても…



「先生!開始の合図はまだですの!?」

「もう始まってるんだが…」





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