第31話 さて、どうしましょう!!
さて、どうしましょう!!
取り敢えず、裸のフラウ君は私のベッドに寝かせておいた。
本当だったら悶絶ものだが、今はそれどころではない!
魔王が部屋に遊びに来ているなんて知れたら、国家反逆及び世界の敵に認定されかねない!
あっ!でも、一目見ただけでは魔王とは分からないかも!
私を訪ねてきた友人扱いにしてしまおう!
名前はマオーさん。特技は掃除よ!
私が設定を考えて一人唸っていると、フラウ君が目を覚ました。
「う…ん。はっ!お嬢様!?」
フラウ君は魔王を見てない筈だから、平常心で対応よ!
「あら、おはようフラウ。良く眠れたかしら?」
「何で私は裸に…?これは!?…お嬢様、お身体は平気ですか?」
「?私は大丈夫よ。それよりフラウも疲れたでしょう?今日は部屋に戻って休むと良いわ」
「そ、そんな!?……身動きが取れなかったとはいえ、全て私の責任です!」
えっ!気絶してたんじゃ無いの!?まさか、一部始終見られていた?
「この事は他言無用でお願いね…。墓場まで持っていって頂戴!」
「……承知しました」
幸い見られたのはフラウ君一人。
彼が黙っていればきっと大丈夫よ!
その後、フラウ君をシーツでぐるぐる巻きにしてフラウ君の部屋に運んだ。良く見るとシーツに少し赤いのが残っていた。魔王の吸引力も完璧では無かったみたいね。
次の日から、私がフラウ君を見ると顔を赤くして目を逸らすようになった。
裸を見られたのが恥ずかしかったのかしら?
早速、魔王は十日後に部屋に遊びに来た。
「む、何だこの飲み物は?香りが良く後味も爽やかだ!」
「それは紅茶よ。気に入ったなら持って帰って良いわよ」
「本当か?有難いぞ!…そうだな、お返しはこの腕輪でどうだ?自動で多重障壁を張る優れものだ。勇者との戦いでも重宝した逸品だぞ」
「……遠慮しておくわ」
物的証拠が上がったら言い逃れ出来ないじゃない!?
魔王と午後のティータイム……
よくよく話を聞けば、私が知っている魔王と違って別に魔物達の王ではなく、魔界を統治している王様みたいだ。
部下が優秀なので、暇をもて余しているらしい。
たまに人間から呼び出された時は、暇つぶしに願いを叶えてやるのが楽しいそうだ。はた迷惑な魔王である…
だが、世間の常識は私が知っている魔王と同じなので、細心の注意が必要なのは変わらないのだが…
「…それでね。そのエレンちゃんが可愛いの何のって!あんなの見たら男は絶対に惚れてしまうわ!」
「ほう…。それは興味深いな!これでも王だからな、目は肥えておるつもりだぞ!」
不味いわ!!
私に友達が居るのか?って話からエレンちゃん自慢をしてたら興味を持たれてしまった。
まあ、目も肥えてるって言ってるから大丈夫かしら?
「それじゃあ、今度遊びに来れるか聞いておくわ!驚かせたいから、私が召喚するわね」
「では大体この時間を空けておくことにしよう。楽しみであるな!」
よし!気合いを入れてエレンちゃんをおめかしするわよ!!




